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伽羅の橋

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  • サイズ B6判/ページ数 464p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334927035
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

介護老人保健施設の職員・四条典座は、認知症の老人・安土マサヲと出会い、その凄惨な過去を知る。昭和二十年八月十四日、大阪を最大の空襲が襲った終戦前日、マサヲは夫と子供二人を殺し、首を刎ねたという―穏やかそうなマサヲが何故そんなことをしたのか?典座は調査を進めるうちに彼女の無実を確信し、冤罪を晴らす決意をする。死んだはずの夫からの大量の手紙、犯行時刻に別の場所でマサヲを目撃したという証言、大阪大空襲を描いた一編の不思議な詩…様々な事実を積み重ね、典座にある推理が浮かんだそのとき、大阪の町を未曾有の災害・阪神大震災が襲う―!!時を経た大戦下の悲劇を、胸がすくようなダイナミックな展開で解き明かしてゆく、人間味溢れる本格ミステリー。

著者等紹介

叶紙器[カノウシキ]
1965年、大阪府生まれ。現在会社員。大阪府在住。『伽羅の橋』で第2回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中

13
ばらのまちミステリー賞受賞作品ということで買って読んだけど、島田荘司の好みの謎と解決の香りがして納得。物語の勢いで終盤突っ走ったけど、いくら運動しても最後のあの活躍は凄すぎて、オイオイと思いつつ読んだけど、それはそれで良し。批判は多いようだけど、受賞に納得の作品でした。2013/04/21

夜梨@灯れ松明の火

7
図書館。「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」受賞作品。長いです。読み始めてすぐに、後悔しました。読みづらいし、つまらない!(すみませんw)何故これが大賞を受賞??ところが、我慢して読んでいくうちに、徐々に徐々に引き込まれていきました。最後はもう一気に読了。巻末の島田荘司さんの選評に「退屈し船を漕いだ」とあって、思わず微笑みました。やっぱりね(笑)最後の最後、それは無茶でしょうと思うシーンも有りましたが、戦争の悲惨さ、そして震災の悲しみを感じさせてくれました。他の方の感想を読むと…これ又やっぱりね!(笑)2013/12/22

cassyu

5
解説の島田さんがすべて読者の気持ちを語ってくれています。・・これで修正入ってるんですか!改稿前はもっと酷かったとは^^;;前半、後半でまるっきり別人が書いているような文体、文章力。前半は三分の二削っちゃってOKです。伏線に思わせたい無駄が多過ぎ。これ1作しか読メに見当たらない、ということは職業作家さんにはなれなかったのかな~2013/05/02

紡ぎたい人

5
福ミス受賞作。選評に書かれていた欠点が書き直しによってかなり改善されたらしいが、それでも前半部分は何度、読むのを止めようかと思わすほど頭に入ってこなかったのはなぜだろう(苦笑)文章がそれほど難しいわけではないし、おかしな比喩を使っているわけでもない。それでも後半部分大きな展開と謎を解く過程、加えての感動物語を読ませる力はさすが受賞作と思わせる力作ではあった。ただ次作を読みたくなる作風か問われれば、好みですね、と答えてしまう、そんな作品。嵌る人は嵌ると思います。2010/06/14

architect

5
根本的に文章技術がプロというには厳しいものがある。特に前半の詰まらなさが酷い。ただ後半の展開と真相の情景には胸高鳴るものがあり、受賞に至ったことは理解できた。良い意味でも悪い意味でもこの賞でなければ世にでないであろう作品。2010/03/21

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