内容説明
残虐連続殺人事件が発生。凶器、被害者同士の関連、不明。妻を残し失踪した男が捜査線に浮上するが、彼には人を殺す理由がない。失踪した男の妻。男の旧友の元精神科医。覇気のない年下の相棒に苛立ちながら捜査する刑事。それぞれが探るうちに、男は失踪直前、未完成のままお蔵入りした昭和30年代の映画を観ていたことが判明。映画黄金時代の撮影現場で何が起こったのか?バブル期の東京で、誰が、何の目的で、殺人を続けるのか?―しかし、これらは恐怖の幕開けに過ぎなかった。この物語の結末を見届けるのは誰だ。
著者等紹介
弐藤水流[ニトウミズル]
昭和41年福岡県北九州市生まれ。辻調理師専門学校卒業。映画館勤務などさまざまな職を経験。鈴木光司氏、平山夢明氏の推薦文が寄せられた『リビドヲ』でデビューする、ミステリー・エンタテインメント小説界期待の大型新人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アヤネ
3
残虐連続殺人事件。凶器、被害者同士の関連、不明。妻を残し失踪した男が捜査線に浮上するが、彼には人を殺す理由がない。失踪した男の妻。男の旧友の元精神科医。覇気のない年下の相棒に苛立ちながら捜査する刑事。それぞれが探るうちに、男は失踪直前、未完成のままお蔵入りした昭和30年代の映画を観ていたことが判明(Amazon)。。。一所懸命読んでいたのだが途中で「アレ、これって実はホラーだったんだ」と気づいた。それからは、こんなことありか~てなもんで・・。発想が面白い小説。2017/05/07
だくだく
2
全編に不穏な空気が流れていて、ストーリーが進むにつれて話の中心人物が移り変わっていくところも座りが悪いというか、気持ち悪いというか。帯にある通り、「リング」「らせん」「ループ」のシリーズに似ているかな。決して面白くないわけではないのだけど、不気味さ加減がオイラには合わなかったかも。 2014/10/15
zazo嶋
2
確かにその歪んだ熱量はヒシヒシと伝わってくるような存在感のある作品でした。リアリティーがどうのこうのと言わせないような熱量と筆圧の高さに負けそうになる。 幾重にも重なりあった悪意あるマトリョーシカの如く展開される殺人事件と、終わりのないループに酔いそうです。 プロットや手法自体は昔からあるスタイルなんだろうけど、こうまで粘着性あると逆に引き込まれてしまいました。決して好きではないんですが、この熱量は凄い…かも。次作も読んでしまいそうです。2009/10/13
ふう
2
「これは2009年の"リング"だ!」って自分で言っちゃあダメだろ鈴木光司w確かにそのテイストはあるけどお前の"リング"のが全然面白かったぞ(だから軽い上から目線は許してやるw)作者のやりたい事はわかるんだけど、まだそれに文章力というか構成力というか筆がついていってない感じ。全体的に重厚感というよりただ重たいだけな読後。いきなり量子論が出てきて結局ホラーかよっ的なオチもなんだかなあ。2009/09/09
すすぎ
0
ミステリーのようなホラーのような雰囲気が面白かった。量子論はやりすぎだけど。前半は視点の切り替えが多くて少し読みにくかった。2014/09/14
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