内容説明
所有者の願い事を3つだけ、かなえてくれる「猿の手」。“妃”と綽名される女と、彼女のまわりに集う男たち。危うく震える不穏な揺り篭に抱かれて、彼らの船はどこへ向かうのだろう。―何を願って眠るのだろう。臨床犯罪学者・火村英生が挑む、倫理と論理が奇妙にねじれた難事件。
著者等紹介
有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年大阪府生まれ。1989年、『月光ゲーム』でデビュー。2003年、『マレー鉄道の謎』で第五十六回日本推理作家協会賞を受賞。2008年、『女王国の城』で第八回本格ミステリ大賞を受賞。現代本格ミステリの代表的な書き手として、多くの読者を獲得している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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