内容説明
高級老後施設で理由なき殺人が起きた。冤罪を叫んでアイドルになった女看護師。彼女の闇を見つめる新聞記者は…。人間の底なしの渇きを描く最高傑作。
著者等紹介
朔立木[サクタツキ]
刑事事件を主に扱ってきた現役著名弁護士。小説家としてのデビュー作は、’01年刊行の『お眠り私の魂』。裁判官の知られざる姿を描き、再来年の裁判員制度の施行を控え俄に注目が集まっている。’04年刊行の『死亡推定時刻』は、昔も今も変わらぬ冤罪の作られ方を描き10万部を超えるベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
63
「裁判の現実」的なことは詳しく知れたけど、小説としてどう楽しめば良いのかよくわからなかったので読み疲れた。2015/09/04
ミーコ
4
絵里の真意が解らない 何故?と疑問を感じてしまう。 浦見の死は残念。2011/11/03
すぎとまこ
3
絵里の動機が結局わからなかったことにモヤモヤ。それに絵里がどうしてカメラのことを確かめにいってしまったのか??いまいち真相がわからないままでした。ただ確かなことがなくても心証で有罪になることはわかりましたが。ちょっと怖いな。2012/07/12
鈴と空
3
この“ヒミコ”の何がそこまで人を惹きつけるのか、ピンと来なくて…。「第二部 公判」で集中力が途切れた感じが少々。2009/11/22
FK
2
法律も裁判も、何もかも虚構というか信じられないもの、いや信じてはいけないものなのだと気付かされる。もちろん力・権力を持つ者にはそれらは有効装置なのだが。 私たち庶民は、一旦そのような犯罪の渦に巻き込まれたら、何が何でも有罪判決が下され処断されてしまう確率が高い。幸いに無罪を勝ち取れたとしても、その人生も人間性もボロボロにされてしまうのだ。 そんな法律や裁判といった国家の装置に、私たちはナイーブ過ぎる。そういう教訓としても読める一冊であった。 2015/05/08
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- 花櫓 講談社文庫