スコーレNo.4

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334925321
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

どうしても忘れられないもの、拘ってしまうもの、深く愛してしまうもの。そういうものこそが扉になる―。ひとりの女性への道のりを描く書下ろし長編小説。

著者等紹介

宮下奈都[ミヤシタナツ]
1967年、福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。2004年「静かな雨」で文學界新人賞佳作に入選してデビュー。日常の描写を繊細かつ丹念に重ねることで立ち上がる瑞々しさと、人物の真摯さとが魅力の、期待される作家。『スコーレNo.4』が初めての書下ろし長編(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

157
『誰かが足りない』『よろこびの歌』に続き宮下奈都さん3冊め。この方の物語には、温かい手でそっと背中を押してくれる力を感じます。辻村深月さんの言葉を借りれば《少し・不在》な麻子。それは内なる劣等感の為せる不在、さびしんぼう。この4月新入社員として働き始めた読み友さんも多いことでしょう。緊張と迷いで立ちすくんだら、この物語をぜひ。No3・No4は気持ちが後ろ向きになった時、とりわけ効きそうです。女性の方がより深く味わえそうな宮下さん。女性の読み友さんの感想、ナイスアタックで拝見するのが楽しみです。2012/04/04

ちはや@灯れ松明の火

144
覗いた鏡の向こう側、私はうつむき加減に目を伏せる。平凡な名前、可愛すぎる妹、地味な自分という野暮ったい制服が重たくても、潔く脱ぎ捨てる勇気もなくて。私は何になりたい?わからない。私は何ができる?思いつかない。一足の靴が魔法をかける。退屈な授業のようだったこれまでの日々に色彩が重なる。眩しすぎた夏の水色、さびしさを憶えた冬の約束、変わりゆく気配を含む秋の風、そして懐かしい景色を浮かばせる春の匂い。一緒に歩こうと、靴がささやく。私にしか歩けない道を。もう一度見つめた鏡の中、まっすぐな目をした私が笑っている。 2013/01/09

エンブレムT

130
軽やかな読後感でした。何かが起きそうな不穏な気配のする学校内での描写や、麻子の居場所が無くなっていくような不協和音が生じていく家の中の描写に、ハラハラし続けていた途中までの「私の心配は何だったのだろう?」と思うくらいに、物語は優しく柔らかい着地を見せてくれました。長く固まっていたかさぶたがぽろっと剥がれた時、その下には薄桃色のつるつるした皮膚が出来ていた・・・そんな感じ。・・・生きていくって、きっと、そんなことの繰り返しなんだろうと思う。新陳代謝のスピードは、人によって違うとは思うけれど。2013/03/10

おくちゃん🌱柳緑花紅

109
遠回りに思えることも、妹と比べて落ち込むことも、うまくいかないことも、全てはそんなことはなくて今ここに繋がる。私はいつも主人公になりきって本を読む。茅野さんが好き!このピースも合わない、次のピースも合わない。それでも彼と私のピースがするりとはまったとき、大きくて温かくてのびのびできて安心できて少しもさみしくないそんな気持ちになったとき涙がこぼれた。三人姉妹で二段ベッドで語り合うシーンもとても良い。みんながそれぞれどんな風にも歩いていける。その瞳が明るい。次作品の「つぼみ」が待ち遠しい。2017/08/11

nyanco

101
淡々とした少女の成長物語なのですが、言葉の選び方が凄い!読んだことのない表現方法に何度もうわっ!とやられる。付箋を貼っていたら本は付箋だらけに…。大人になった時にきちんと育てられたことが形となって表れてくる。こんなふうに育てられた彼女たちは本当に幸せだと思う。文庫化されるようなのでお薦めします。雑踏から逃れてふと立ち寄った古道具屋に素敵なお気に入りを見つけた気分です。2009/11/06

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