出版社内容情報
★この本をおすすめします!
◎この作家さんに逢うために本を読み続けてきたような気がします。今、流行りの軽いお洒落な小説が多い中、本当に貴重な作家さんだと思います。こんなに考えさせられた小説はありませんし、とってもこの本が愛おしくなりました。
【紀伊國屋書店新宿南店・白井恵美子】
◎著者の覚悟がひしひしと伝わってくる本だ。われわれも覚悟をもって読まなければならない。
【紀伊國屋書店グランドビル店・星真一】
内容説明
すべては男女の際どい三角関係から始まった…。この世界にはまだまだ知らないことが山ほどある。この世の「仕組み」に挑む書下ろし。
著者等紹介
白石一文[シライシカズフミ]
1958年福岡県生まれ。2000年のデビュー作『一瞬の光』から注目を集めるようになる。読む者に緊張を強いる文章で作品世界に引き込みつつ、人間が生きることの大切さを鋭く突き詰める。読者の内面を見つめ直させる力に溢れた2002年8月刊行の『僕のなかの壊れていない部分』はロング・セラーに。2003年8月刊行の『草にすわる』は生への衝撃的な覚醒を描き、多くの読者の感悟を呼ぶ。本作は、2003年7月に二一年間勤めた出版社を退社、作家専業になってから最初の作品であり、新しい総合小説を目指す記念すべき第一作です。ロマンス、サスペンス、ミステリーそしてフィロソフィーの醍醐味を巧みに織り込みながら、だれにとっても切実な、大きなテーマに挑む。現在最も期待される気鋭の小説家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
99
★★★☆☆20112【見えないドアと鶴の空(白石 一文さん)】本屋の小説コーナーを片っ端から見ていって、何となく手に取ってしまった作品です。なぜだろ?タイトルが気になったわけでもなく、本ジャケに目が止まったわけでもなく、見えない不思議な引力が働いたのかもしれません。本作品、読み出しはテレビの昼メロみたいに、現実にありそうな愛憎劇系なのかと思ったら、なんと、世にも奇妙な物語 カッコ 長編 カッコ閉じ。『不思議な力』をスパイスに加えながらも微妙なバランスを崩してもつれてしまった人間関係の話。ヘェ〜でした。2020/10/22
巨峰
22
白石さんの小説としては異色ですね。いろいろと考えることあるかもしれないけど。。主人公の男性って、そんなに魅力あるのかなあ。絹子さんの父に似ているだけな気もする。2011/09/04
ウルラニ
12
片っぱしから読んでいる白石一文さんの、未読本。装丁が綺麗で、不思議な作品世界と合ってるかな。昼ドラ的ゴリゴリの三角関係から始まり、ミステリーになり、ホラーになり、ファンタジーになり、哲学で終わる感じか。荒唐無稽な設定の中、急に心に刺さる文章が出てくるところが、白石さんをやめられないところです。★★★☆☆2016/01/20
藤枝梅安
9
カバーはかわいいオバケの絵。青春小説かなぁと思いながら読み始める。 ところがドッコイ。いきなり恋愛小説、それも不倫。昔流行った「金妻」(TVドラマ「金曜日の妻たちへ」)の話もちょっと出てくる。 その後「登場人物のうちの半分以上が霊能力者」というオカルト小説のようになり、かと思うと「生とはなにか、死とはなんぞや」という教養小説の色合いを増す。 最後はなんとなくハッピーエンドである。 なんか、言いたいことはわかるような気がするのだが、説教臭いのが難点。 作者は非常にまじめな人だと思う。2010/02/05
マーシュランド
8
珍しくヒットしなかった白石さん作品▼後半は斜め読み▼こういった感じはあまり好きでないみたいです▼170742017/10/01