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支那そば館の謎―裏(マイナー)京都ミステリー

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334923983
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

元広域窃盗犯にして寺男の有馬次郎と、穏やかな相貌と鋭い観察眼をあわせもつ住職の二人が、みやこ新聞の自称「エース記者」折原けいや、京都府警の碇屋警部と共に、難事件の謎に迫る!京の風情と人情と、密やかな悪意と。傑作本格推理。

著者等紹介

北森鴻[キタモリコウ]
1961年、山口県生まれ。鮎川哲也編集の公募アンソロジー『本格推理』(光文社文庫)への参加を経て、1995年、『狂乱廿四考』で第6回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。1998年、『花の下にて春死なむ』で第52回日本推理作家協会賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

37
北森さんのシリーズとしては、どちらかというと2作で充分かな。 他のシリーズの方が好みです。 相変わらずお酒のあてとして出されるお料理の数々が魅力的でした。 登場順物では住職さんが一番好きです。 大らかで賢い。 周りの次郎さん、けいさん、ムンちゃんがのびのびできるのも、住職のおかげですね。2014/07/24

みや

33
京都独特の習慣が事件のきっかけや謎を解くヒントになっており、京都の文化も楽しめるミステリー。最初はポップな雰囲気に抵抗を感じたが、次第にその軽さが楽しくなっていった。キャラクターがみんな個性的で愛嬌があるため、会話のやり取りが微笑ましい。彼らがそれぞれ得意とする分野を生かしながら、見つけてきたものを繋ぎ合わせて謎を解いていくスタイル。元怪盗の《俺》と寺男の《僕》の切り替わりが良い。《僕》があるからこそ《俺》の冷酷さが際立つ。主人公の元怪盗テクニックをもう少し見たかった。省略されていることが多くて残念。2016/07/31

きつねこ

21
先にぶぶ漬け茶漬を読んでしまいました。北森さんにしては軽~いシリーズ。有馬次郎の昔稼業での活躍がなかなかよかった。そして、寿司割烹十兵衛。なんとおいしそうな料理の数々!京都に行きたくなりました。来年の大文字はベタに京都タワーからみたいなあ~。2014/08/17

花花

20
これは面白いっ。元窃盗犯の寺男と新聞女性記者が明かすミステリー。住職の言葉に重みがあるし二人が通う「十兵衛」の料理のおいしそうなこと〜。登場人物がみんな魅力的で、特に水森先生(ムンちゃん)のキャラがにくめないっ。それにしても北森先生て意外にもダジャレ好きなおちゃめな方だったんですね〜。とても楽しく読めました。続編の「ぶぶ漬け伝説」も期待しちゃいます。2011/06/10

かのこ

19
裏京都の題名通り、それぞれのエピソードで他県民の知らない京都独特の風習が謎ときの鍵となるミステリー。どの風習もほんとに全然知らなかった…。しばらく読書を休んでいたので、肩慣らしにちょうどいい読み物でした。破天荒なキャラクターにもう少し深みがあれば、愛着持てるキャラになるんだろうけど、わちゃわちゃしてるだけで終わってるのはちょっと残念だったかな。エピソードでは、ラストの『居酒屋 十兵衛』が一番良かった。努力家で才能もある料理人の変貌。純粋に謎に興味が持てたし、真相もお見事。2016/08/30

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