内容説明
いくつになっても、少女をやめられない。だけど、居場所はほしい。豊富な体験をもとに紡ぎ出された蓮如賞作家の傑作恋愛長編。
著者等紹介
末永直海[スエナガナオミ]
1962年福岡県北九州市に生まれる。アングラ女優・漫画家・秘書・ホステス・巡業歌手などを経て、1996年赤羽のグランドキャバレーを舞台に実人生を描いた『薔薇の鬼ごっこ』で第3回蓮如賞優秀賞を受賞、「男が助平で、ほんとによかった!」のキャッチフレーズを下げて作家デビュー。その経歴が存分に活かされた、人間に注ぐまなざしの確かさと、魅力的な登場人物で人気を得る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
151
読メで知った作品で、2001年に書かれたキャバレーを舞台に、そこで働く「螢」を中心に書き綴られる物語です。きっと今ならR18文学賞とかにハマるんだろうなぁという作風ですが、読んでいてなかなか切なくなりました。男女の'仲'はいつの時代もどんなトキもある意味ミステリアスで、本当に不思議な感情が行き来する、そんなテーマがキャバレーで働く他のスタッフさんを通しても書かれています。作風としては桜木紫乃さん風を思わせるトコがあり、好きな感じでしたが、時代を感じずにはいられない、少し重苦しい作品で、他も読んでみます。2019/02/11
Maki Uechi
1
★★★☆☆2015/07/03