白鷺烏近なんぎ解決帖

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白鷺烏近なんぎ解決帖

  • 田中 啓文【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334915445
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

江戸時代の大坂は土佐堀川にかかる淀屋橋のたもとで、ぼろぼろの屋形船を住まいとする白鷺烏近。「ご無理ごもっとも始末処」の看板を掲げ、客が持ち込む無理難題を愉快な仲間とともに知恵で解決する男だ。わがままな殿様を懲らしめるため川の流れを逆にしたり、金持ちを長生きさせるためにいるはずのない人魚の肉を探し出したり、となんぎな依頼も白い鷺を黒い烏と言いくるめる烏近にかかれば、パッと解決。愉快、痛快な頓知の曲芸が、あっといわせる人情事件帖。

著者等紹介

田中啓文[タナカヒロフミ]
1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。’93年「凶の剣士」で第二回ファンタジーロマン大賞佳作、短編「落下する緑」で鮎川哲也編の「本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第33回星雲賞日本短編部門、’09年「渋い夢」で第62回日本推理作家協会賞短編部門受賞。ミステリー、ホラーなど多彩なジャンルで作品を発表し、本作をはじめ巧みな語り口の時代小説も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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タイ子

72
「そんなアホな!」思わず言いたくなるのが田中作品。だが、これはミステリとしても面白い。主人公の白鷺烏近は大坂にて殿様のお小姓として仕えていたが、気性の荒い殿の機嫌にふれ今や仕事も無し、家族も無し、金も無し、住むのはボロい屋形船。ある無理難題を解決したことで「ご無理ごもっとも始末処」の看板を掲げ商売を始める。人魚の肉を持って来いだの、座敷童を連れ戻せだの解けるハズのない仕事を彼の仲間たちと解決していく。これが読んでいてスッキリ、人情噺も絡み程よく気持ちまで解ける感じ。「そんなアホな!」ラストがこれまたいい。2023/09/10

シャコタンブルー

57
「ご無理ごもっとも始末どころ いかなる難題も引き受けます」そんな看板を立てた烏近に「人形の肉を手に入れろ」「座敷童子を呼び戻せ」等、次々と難題が持ち込まれる。とても無理だろうと思える依頼も頓知と仲間の手助けで飄々と解決していく。舞台が大阪で登場人物のノリの良い関西弁もあり、まるで上方漫才を聞いているような心地よさを味わった。5編の連作ミステリーで構成されているが、一つ一つの解決方法がユニークで先の読めない展開が独特で面白かった。登場人物がそれぞれ個性的な魅力に溢れているので続編も読みたい。2023/08/31

rosetta

31
★★★☆☆田中さんの時代物は初めて読んだが実は結構書いているらしい。軽快な文章と拘ったディテールで楽しくも読みやすい。我儘な藩主の勘気に触れ侍の身分を失った元岸和田藩士の白鷺右近。大坂に出てきたものの手元不如意につき、大家の好意で捨てられていた屋形船を修理して住んでいる。持ち込まれた難儀を解決したことから以降「ご無理ごもっとも始末処」を始める。やっぱりこの人らしいバカミスや人情話など5篇で250ページと言う短さで、軽い読み物としてオススメ2023/10/27

だるま

14
時は江戸時代。大阪の淀屋橋のたもとで、ぼろぼろの屋形船の中で暮らす主人公・白鷺烏近。何の仕事も長続きしない彼は、お客の無理難題を知恵で解決する便利屋を始める。ところがお客が持ち込む難題は「川の流れを逆にしろ」とか「人魚の肉を手に入れろ」とかの無茶な注文ばかり。困った彼は仲間の協力と得意のトンチで解決しようと試みる。そんな連作短編集。お客の難題には必要性があり、それを叶える事で人生が変わったりするのが愉快。綺麗な解決も誤魔化し気味の解決もあり、大人版の『一休さん』っぽい。時代小説なのに会話が軽快なのもいい。2023/08/06

ふわりん

9
お初作家さん。男性時代小説作家さんは単発では時々読むことがあるけど、シリーズでは風野さんしか読んでない。読み始めてしばらくはそのイメージが強いので、これはちょっと文章が硬いかなという印象だった。でも設定が面白いし文章にも慣れてくると、話の内容に引き込まれていきどんどん読み進んだ。烏近以外の周りの人たちが大阪弁なんでそれも雰囲気を柔らかくしてるのかも。「なんぎ」の内容がどれもぶっ飛んでて、まぁ現実的ではない分、どう解決するんだろうと気になって読んでた。最後は続編があるのかないのか、微妙な終わり方だった。2023/08/14

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