著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年、神奈川県生まれ。1993年から、実話怪談「「超」怖い話」シリーズに参加し、執筆活動を開始。2006年、「独白するユニバーサル横メルカトル」で日本推理作家協会賞を受賞。2010年、『ダイナー』で日本冒険小説協会大賞と大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
223
平山 夢明は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。平山夢明ワールド炸裂、著者の真骨頂、エロ・グロ・ナンセンスてんこ盛りの短編二十連発でした。オススメは、『円周率と狂帽子』&『おまえのおふくろ地獄で犬とやってるぜ!』&『五十五億円貯めずに何が人間か?だってさの巻』です。漢気(女気でも結構)のある書店員や選考委員が、本書を本屋大賞や直木賞にノミネートしませんでしょうか❓(笑) https://special.kobunsha.com/hirayama/pelican/ 【読メエロ部】本書で1月は読了です。2023/01/31
H!deking
102
いやー面白かった!付箋貼りたくなるような素敵なワードが散りばめられているので二度三度読み返しているうちに半月もかかってしまった笑 夢さんもすごいけど、これを出版した担当編集さんもすごいですね笑 というわけで令和五年一冊目!2023/01/16
中玉ケビン砂糖
81
別誌で本人が「よくわからない頭で書いてたもんだから俺もよくわかんない。そんなものが本になっちゃうんだからコワイね、どうしよう」と言っているくらいなんだから、基本よくわからない(笑)。大まかに言うと、車に拾われる→周りの様子がおかしい→ビビって逃げ出すが捕まる→救いの手で何とか逃げ切るの構造。無理して深く読んでもいいけどそれはヒラヤマニアのお仕事でしょう。確かに好き者じゃないと読むのツラいけど、ポンコツのフリをしつつ不意に驚くほど精緻な評論カマして読者を刺しに来るという満塁策。平山さんはヤラシいですね。2023/01/09
at-sushi@進め進め魂ごと
55
翻訳モノ続きで疲れたので、久々に日本語オリジンの小説でも読もうとして平山夢明を手にした俺はどうかしてやがるぜ。 ヒッチハイカーが出くわす変態や箍の外れたコミュニティで起こる安定のエログロナンセンス劇と、口述筆記したかのようなぶっ飛んだ日本語に、更に疲れたorz 2023/12/11
さくりや
54
ヒッチハイカーの「おれ」が、ヒッチ先で出会ったイカれた人々との交流を語るという大筋。下品さとウィットと独特のリズムは相変わらずの平山夢明だった。分厚いのもあるが、ただ只管頭のおかしい人たちが頭のおかしい会話を繰り広げるパートが多過ぎて読むのに時間がかかった。というか一編一編が支離滅裂すぎてあまり内容を覚えていない笑。マイベストはタイトルのかっこよさと硬派SFっぽいオチから「ヤトーを待ちながら」かなあ。「五十五億円〜」も起承転結がはっきりしていて印象に残った。全体を通して、子供には未来と希望があるのが良い2023/01/02
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- 和書
- 祝言島 小学館文庫