出版社内容情報
林泰広[ハヤシ ヤスヒロ]
著・文・その他
内容説明
殺人鬼を追って日本から遠く離れたこの国に来た名探偵の君と相棒の俺。敵の使う治療手段のない毒で意識を失った君を連れて日本人数人で逃げ込んだのは、中世の古城に隠された五つの部屋「空中牢獄」だった。そこは、十六世紀の貴族・ドウによって恐ろしい不死身の魔物が召喚された場所だ。魔物は無敵で、不老で不死身だが、部屋に封印されていて部屋の外には出られない。その魔物が俺たちの前に突然現れた。瞬間移動のように消えては現れる魔物に、一緒に空中牢獄に入った人間が次々に殺されていく。俺は君を助けられるのか?魔術師・林泰広が仕掛ける空前絶後のマジック・ミステリ。
著者等紹介
林泰広[ハヤシヤスヒロ]
1965年生まれ。1996年に鮎川哲也によって選ばれ『本格推理8』に収録された「二隻の船」でデビュー。以後『本格推理』では「プロたちの夜会」「問う男」も選ばれ、2002年、新人発掘プロジェクト「カッパ・ワン」第一弾の一作『The unseen 見えない精霊』で長編デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
64
予想以上にファンタジーで(魔物の存在や設定が合理的解決じゃないかと疑いながら読んでた。ガチの魔物だった)、意外と合理的。改行ばかりだからさらさらぐいぐい綺麗に進む。確かにこのタイトル、本当に理屈ぶったラブレターでぴったり。まさに手品。でもこのラブレター、紙の質感も合わせて大好きだと思う自分がいる。2023/05/31
みいやん
10
最初はなかなか入り込めなかったが、まあおもしろかった。ミステリー<ファンタジー2023/04/26
ムーミンママ
7
ミステリー?ファンタジー? 魔物の由来と秘密を探り出そうとする《俺》とポジティブに生きることに決めた《君》。。作品のスピード感も良かったしタイトルの意味もよく分かる。サクサク読める作品。2023/06/02
jolly
3
たしかにラヴレターだったことをお伝えします。2023/01/20
saifu
3
これまた良し。本当手品やね。2022/09/25