出版社内容情報
女同士の友情の複雑さ・繊細さ、生き様を描き出した8編の連作短編。女性から高い支持を得ている山内氏の約4年ぶりの小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
142
どういうわけか、このような物語を好んで読んでいるようです。女子は、こんな風に思っているんだなどと感心するよりも、山内さんの文章が素晴らしいと思いました。各章、時代ごとの表現がお見事です。久しぶりに読んだ山内さんですが、とても面白かったです。2023/07/15
モルク
134
10才の1990年から30年間の少しずつ繋がりのある女性たちを描く連作短編集。小学校の時の友達って確かに遠い。毎日一緒に通い、遊び、共に時間を過ごしたはずなのに、1度離れてしまうとばったりあっても何かあった訳じゃないけどなんか気まずい。中学時代の男子とよく話す女子の同性からの目線はよくわかる。私と世代はずれるのだけど、刺さるものが多かった。一心同体…うん、そう思えるときがかつて確かにあった。懐かしさでいっぱいになり、心震えた。2023/08/04
りぃぃ
109
同年代だからこそ感じる、懐かしさ、嬉しさ、苦しさ、苦々しさ…手に取るように、記憶を呼び起こされるように感じられて、何とも言えない読書の時間。これからの人生が幸せでありますように。2022/09/04
なゆ
100
ああ、なんかすごく抱きしめたいような本。この中のあちこちに、私がいる。小中高校大学大人になってからも、その時々で一生懸命に生きる私たちが。十歳から四十歳まで、わたしたちの平成三十年史。リレー形式に繋がる8つの話。友だちになったりなれなかったりケンカしたり、素直になれなくても、頑張っても報われなくても。はじめ思ってたような生き方じゃないかもだけどそこで頑張ってる、筒井麗子と大島絵里を応援しながら読んだ。最後の章は、女性のための格言(?)がぎゅう詰め。そうそうそうそう、の嵐。私もこのマグマ、吐き出さなきゃな。2022/06/13
ネギっ子gen
98
【ミソジニーは女性にしたら、自己嫌悪に転化する。自分のことが嫌いで嫌いで、自傷までする女の子たちの救いになるのは、優しい彼氏じゃなくて、自分との和解なの。自分の中に埋まった「男の目線」をやっつけること。女じゃなくて、人になること】 “女性たちはリレーをしてる。自分の代でなにかをほんのちょっと良くする。変える。打破する。前進させる。そうやって、次の世代にバトンをつなぐリレー”を描く。10歳から40歳の女子の友情をロンド形式で繋げた構成と、年代に応じた文体が見事。表紙の刺繍絵と各章の巻頭引用もナイス。推薦!⇒2023/04/19




