それぞれの風の物語―喫茶テンノットより

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334914509
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大阪南部の海辺の町。妻子に逃げられた男が元カノに拾われた先が「喫茶テンノット」。店に来る顔馴染みたちと繰り広げる人情小説。

内容説明

心地よい風の吹く、大阪南部の海辺の町。妻子に逃げられた50オトコが元カノに拾われた先は「喫茶テンノット」。男は、店に来る顔馴染みや町の人々と、再び人生に向き直っていく。身内を亡くしたイカナゴ漁師、離婚して愛娘と離れ離れになった友、同級生の女性とその年老いた父親との確執と和解―町には義理や人情が渦巻いている。あたたかなまなざしで人々を見つめ、それぞれの人生に吹く風を“笑い”と“涙”でくるんで鮮烈に描く感動の物語。

著者等紹介

中場利一[ナカバリイチ]
1959年、大阪府岸和田市生まれ。1994年『岸和田少年愚連隊』でデビュー。映像化された作品も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やも

84
心地いい風、10ノットの風。そこから名付けられた【喫茶テンノット】を舞台にした連作短編集。喫茶テンノットは漁師町にある。ここの町は小さな町、町民みんなが家族みたい。やんちゃな昔馴染み達が喫茶テンノットをたまり場にしては泣き笑い。考える前に口と手が出る、素直で愚直な登場人物たち。どんなにバカやらかしても、ほっとけない。クスリに介護、離婚に死別。幼い頃から知ってる間柄でも、昔と同じではいられない。湿っぽいのは苦手なんだと言わんばかりの、ムリにでも笑う情けが胸にグッと来たよ。★3.52022/06/01

chimako

81
ディープな大阪のちょっとはみ出したおっちゃんらのお話。主人公は元カノに拾われて喫茶店のマスターになったキヨシ。そのキヨシの幼馴染みのあれやこれやを、柄も悪けりゃ言葉も悪く、しかし丁寧にあぶり出した連作集。もうどうもこうもならんなぁ、そんなことでどうすんや~、かまわんといたらええやん…とにわか関西弁で呟きながら読み終えた。みんな五十過ぎのええ大人やのに全く学習しないし、すぐケンカするし、嘘つくし。なのに所々で胸をつかまれ、思わず泣いたりする。作者の物語の上手さなのか、大阪を知らない読み手の思い込みなのか。2023/05/03

みかん🍊

79
笑って泣ける浪速の人情もの、嫁に逃げられ幼馴染みの元カノ昌美の経営する喫茶店のマスターに拾われたキヨシの元にハマのあほな幼馴染みのおっちゃん達がやって来ては騒動を持ち込む、口も柄も悪いけど人情には厚い、友人になにかあれば裏切られても嘘を付かれていても助ける、酷い親に見捨てられても周りの大人が助けてくれる、貧乏人をみたら世話を焼きたい虫がうずうずするDNAに涙して、吉本の様な会話にぷっと笑わせられて、それにしても嫁はんに逃げられる男ばっかりや、昌美の懐の深さにキヨシも幸せもんや。2022/05/30

やま

72
ポンポンと出て来る大阪弁が心地よいです。大阪の浜で育った元漁師の新川清史(キヨシ)は、付き合っていた女が妊娠したので、晶美と別れて結婚したが捨てられボロボロになっていた所を晶美に拾われて喫茶店テンノットの店主となる。そして、テンノットに来るキヨシのツレ(友)との楽しく、アホな、涙もろい10話の物語です。🌿続く→2022/04/24

シャコタンブルー

56
「こら」「われ」「アホか」まるで喧嘩をしているような大阪弁が心地いい。ボケとツッコミが随所にあり普段からこういう会話をして反射神経を鍛えている人にはかなわないと思えた(笑)。いつも気持ちの良い風が吹く大阪の海辺。そこにいる人は口が悪く、見栄っ張りで照れ屋で嘘つきばかりだが人情に厚く心優しい。個性豊かなたくさんの登場人物の行動に笑い転げた。貧困を恥じることなく、さり気なく皆で助けて励ますシーンはウルウルした。優しくてあたたかい人情味あふれる物語だった。2022/03/25

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