葛登志岬の雁よ、雁たちよ

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葛登志岬の雁よ、雁たちよ

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  • サイズ 46判/ページ数 290p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334914189
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

本格ミステリー界を賑わしている、『潮首岬に郭公の鳴く』『立待岬の?が見ていた』に続く、「函館物語」シリーズ最新作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

47
「もう、捜査関係者の中にジャン・ピエールのファンクラブ出来ていても驚かないと思う」めちゃくちゃ本人達からすると人間関係良好とかいうが、読者的にはそうは見えない・・・。良く言えば堅実、悪く言えばおとなしめ。ジャン・ピエールの大ファン多過ぎなとこに味がある・・・んだろうな。2021/12/25

カノコ

30
函館物語シリーズ三作目。額に十字の傷をつけられて主婦が殺害された。解決の糸口が掴めぬまま、再び殺人が起こる。前作までと同様、独特の会話のリズムと多すぎる登場人物の相関図に苦しめられた。特に今作は、本当に舞台が現代かと疑ってしまうほど淀んだ人間関係に胸焼けを起こしそうになってしまった。本格ミステリというよりは、堅実な警察小説といった趣がある。複雑な人間関係の先に真実があるという描き方は確かに丁寧で緻密ではあるのだが、派手で目を引くトリックなどはなく、正直なところシリーズ一作目のほうが好みだったという印象。2021/10/11

二分五厘

21
函館湾を挟んだ函館山の対岸、過疎地域の当別町で起きた殺人事件。喉をハサミで裂かれ、額に×印をつけられ殺害された主婦。死体発見時に至る不可解な状況と、いかにも怪しげな関係者達。その近所で発見された白骨死体と、やはり額に×を印された第二の殺人。目次を見る限り第四の殺人が起きることまでネタバレ。いかにものどかな状況で次々と殺人事件が発生する様は、緊迫感があまり無いのもあり、一種異様。今回はジャン・ピエールが大手を振って現場に出入りもしてるし。関係者そっちのけで、警察会議室での謎解きにも慣れてきました。2022/04/06

タカギ

19
函館シリーズ(でいいのか?)の第3弾。これって、横溝正史を意識したシリーズだったかしら? あんまり読んではいないけど、ねっとりした湿度の高い感じが似ている気はする。現代の話なのに、ちょっと古臭い。地方が舞台だからなのかな。犯人がすごく自己中で大嫌いだ。2022/09/10

イシグロ

15
函館物語シリーズ3作目。 函館近郊で起こる連続殺人事件。被害者の額に十字傷がつけられているという共通項がありながら、犯人像も動機も見えてこない。そして、修道院の敷地内から見つかった白骨死体との関連は。舟見警部補と青年ジャン・ピエールが謎に挑む。 このシリーズ、いかんせん地味という印象があるのですが、今回もがっつり『地味ミス』です。外連味がなさすぎる。もうちょっと読者を煽ったりしてもいいのに。ジャン・ピエールももっと才気走った名探偵でもいいのに。 テンポが田舎の警察小説で、人間関係が昭和な手堅い本格です。2021/11/05

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