出版社内容情報
日本でいちばん有名な女性刑事姫川玲子の捜査にまみれた日常と、日々巻き起こる事件の謎と陰影を描く、充実の傑作短編集。
内容説明
刑事と人殺しに休日はない。警視庁刑事部捜査一課殺人犯捜査第十一係姫川班。事件がなければ休日も待機もシフトどおりに取れるのだが、そううまくはいかない。各署に立てられた特捜本部に入ることもあれば、人手が足りない所轄の応援に回ることもある。激務の中、事件に挑み続ける彼女の集中力と行動が、被疑者を特定し、読む者の感動を呼ぶ。だから。立ち止まるな、姫川玲子。警察小説数あれど、女性刑事の一番手は、彼女だ。さらなる深化を遂げる最新作!
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年、東京都生まれ。学習院大学卒。2002年、『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞。2003年、『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。2006年刊行の『ストロベリーナイト』に始まる“姫川玲子シリーズ”は、現在の警察小説ムーブメントを代表する作品のひとつとして多くの読者を獲得し、映像化も話題となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
459
誉田 哲也は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 姫川玲子シリーズも読み続けて第十弾、今回はタイトル通り短編集でした。いつもよりもエログロ少な目、オススメは、『根腐れ』です。姫川玲子が小説を嫌いだとは知りませんでした(笑) また誉田哲也自ら歌唱のイメージソングがあるとは思いませんでした(驚) https://special.kobunsha.com/honda/omnibus/2021/04/03
旅するランナー
318
姫川玲子刑事による筋読みが冴え渡る7短編。周りの人たちから見える、彼女の洞察力・観察力・突破力の凄さが際立ちます。ただ、彼女が真っ直ぐ元気に活躍すればするほど、竹内結子さんの早過ぎる死への悲しみが深まる、相反する感情が沸き起こります。それでも、ラストで、あの魚住久江が姫川班にやってくるというサプライズも用意され、このシリーズは更に盛り上がりそうです。2021/05/05
うっちー
305
姫川シリーズは、入手できたものから拾い読みのため、人物の繋がりが理解できなくても、短編集として面白かった。追悼竹内さんです。2021/03/20
R
257
相変わらず安心して読める姫川シリーズ。セクハラ、パワハラをものともしない姫川の人となりもさることながら、その周辺の同僚等々の感想がいちいち面白い。理路整然としているところと、感覚的な部分の匙加減が、他人では理解できない領分にあるというのがとても楽しく読めた。結局感情に振り回されているのか、まったくそういうのとは関係がないのか、本人も含めてわかっていないけど事件は解決してしまうというのがとても楽しい。相変わらず男前すぎるなと思うばかり。2021/07/05
ヒデキ
218
姫川玲子シリーズの短編集です 誉田さんの短編は、長編とは、違った切り口で 面白く読みました 最終話で、誉田さんの他作品からのキャラクターの合流もあり、誉田ワールドが、またひとつ繋がってきました。 今回の短編で、姫川女子の周りのキャラクターが 新しい形になってきました。 次の長編で姫川さん、かなり、追い込まれるんでは ないかと思えてなりません 次の長編、楽しみです2021/05/06