出版社内容情報
ある日早紀は、家庭内別居状態の夫が電車事故に巻き込まれたという連絡を受けるが―。人気脚本家による鮮烈なサスペンス長編!
内容説明
嵐の夜、夫はなぜ列車事故に巻き込まれたのか。自分は、彼に生きていて欲しかったのだろうか。早紀は、ずいぶん長い間、夫の考えも事情も、知ろうとはしなかった。事故をきっかけに明らかになっていく夫の足跡と、見え隠れする何者かの悪意。ひとりになった自分は、今後の人生をどう生きていくべきなのか?二転三転する展開から目が離せないノンストップ・サスペンス!
著者等紹介
伴一彦[バンカズヒコ]
1954年、福岡県生まれ。日本大学芸術学部卒。1981年ごろから脚本家としての活動を開始。テレビドラマを中心に多彩な作品を手掛け、『うちの子にかぎって…』『パパはニュースキャスター』など代表作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みえ
41
電車の脱線事故で亡くなった夫が実は生きてるかもしれない。ありがちなミステリーだけど、まあ楽しめた。2021/04/21
kum
29
脚本家である著者初の長編推理小説。タイトルが気になって手に取ってみた。生まれてから死ぬまでの人生の脚本は運命的に決められているのか、自身で書き換えることができるのか。いくつかの偶然が重なって人生を翻弄される登場人物たち。ひっくり返りそうな真相をあれこれ予想してみるも、何度も振り回され、最後はまさかの着地。前向きに見える終わり方ではあったけど、脚本を自ら悪い方に書き換えてしまった人たちの末路はあまりに無残で、さすがに晴れ晴れした気持ちにはなれなかった。2021/06/14
すけまる
20
人には人生について思い描く脚本がある。しかし、その通りにはならないことの方が多い。結婚し、幸せな家庭を築いていた筈が夫は浮気をし、息子を交通事故で亡くしてしまう。しかし、列車事故が起き夫までもが亡くなってしまった。一方友人であり、夫とも学生来の親友であるしがないライター。取材をしていた殺人犯に「あんたも人を殺す」と言われる。人生の脚本に出てくる演者たちには裏の顔があり、それぞれの視点からではそれは分からない。誰が嘘をついているのか。そんな二転三転する描写から目が離せず、とても面白く読めた。2021/02/27
rosetta
19
★★★☆☆ドロドロした人間関係や列車事故や殺人事件が起きる派手な背景の割になんか結末がいまいちだった。ストーカー女とパワハラ男の夫婦なんて我鍋に綴じ蓋笑2021/04/06
shoko
9
脚本家の方が書く小説はやっぱり面白い。映像が浮かんでくるようでした。2時間ものに最高。2023/06/11
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- 和書
- 未熟な爪