出版社内容情報
起き出して鏡をのぞくとそこには--見知らぬ女がいた……。 奇抜な設定とサスペンスあふれる展開!
内容説明
眠りから覚めるたびに別人になってしまう。年齢も性別もバラバラ、つながりがあるのかどうかもわからない。そもそも、「俺」はいったい誰なんだ―?事態の打開を試みる俺は、「カップル連続惨殺事件」についての週刊誌の記事に猛烈にひきつけられる。俺がこの事件に関係している?事件について調べ始めた俺は、何者かに襲われて…。傑作ジェットコースター・エンターテインメント!!
著者等紹介
水沢秋生[ミズサワアキオ]
兵庫県生まれ。出版社勤務などを経てフリーライターに。2012年、第7回新潮エンターテインメント大賞を受賞した『ゴールデンラッキービートルの伝説』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
77
目が覚めたら全く知らない女になっていた、それから寝て起きるたびに違う人間になっている、性別も年齢も職業も時間さえバラバラ、いったい俺は誰なんだ、どうしたら元に戻れるんだ、そんな中、アベック連続殺人事件に関連しているのではないかと気づいた俺は犯行を止めるべく活動を始める、一体どうなって行くのか続きが気になって先へどんどん進む、いろんな人間が少しずつ関わってバタフライ・エフェクトを思わせる展開に、結局百花とみつるは、少年やギター弾きはと疑問は残ったが面白かった。2017/08/09
ぶんこ
44
眠って起きると別人になっている。しかも性別も代わっている。よく考えたら凄く怖い。記憶力が減少しているので、読書中は必ずメモするのが習慣になっていたので混乱せずに済みましたが、こんなに頻繁に代わるのは読む方も辛い。最後になって「成り代わってきた人間、すべてが、この世界のどこかで生きている。」と気づいて犯罪を阻止しようとする。大勢の人の人生をちょっとだけ体験したことで、相手の身になって考えられるようになったのは素晴らしい。最後まで読んで良かったと思えるのも嬉しい。2021/04/03
千穂
39
ある日目覚めると見知らぬ女性になっていた。目覚める度に外人になったり、年寄になったり、引きこもりになったり〜日にちも行ったり来たり。自分は一体誰?そして調べるうちに連続殺人事件につながっていく。そして何度も戻る日が同じ日だった。その日が始まりの日。読んでいるうちにこんがらがってしまいそうなストーリー。図書館新刊コーナーで手にした初読み作家さん。2017/09/10
洋
32
「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」みたいな題名だなぁと思って手にしました(笑)カリ、カリ、カリカリ…眠りから目覚めると知らない誰かの体になっている俺。若い女性だったり中年男性だったり様々、何故何の為にこんな奇妙な事が繰り返されるのか それぞれの繋がりが徐々に明かされて先がきになって一気読みでした。「♪新しい日々をつなぐのはぁ~新しい君とぼくなのさぁ~」ある意味LOVE&PEACE!2017.07.20 2017/09/12
keith
28
ある日、目覚めたら見知らぬ女の姿になっていた「俺」。それから毎日、目覚める度に性別も、世代も、時間も場所も飛び越えて別人になってしまう「俺」。「俺」は一体誰なのか。調べていくうちに別人たちと、ある殺人事件の繋がりが見えてくる。設定は面白いのですが、時間を飛び越えてしまうのでそこがややこしくて仕方なかった。2017/08/19