出版社内容情報
烏賊川市に人を喰ったような難事件が多いのは、名探偵がいるせいかも。本格推理短編5編収録の人気シリーズ最新刊!
内容説明
関東随一の犯罪都市と噂される「烏賊の都・烏賊川市」では、連日、奇妙な事件が巻き起こります。時には、私立探偵・鵜飼杜夫が駆けつけられないことも。でも大丈夫。この街では事件もたくさん起こるけど、探偵もたくさんいるのです。ひょっとしたら、探偵がいなければ事件も起こらないのかも…。日本推理作家協会賞にノミネートされた佳編「ゆるキャラはなぜ殺される」など、安定感抜群のユーモアミステリ5編を収録した傑作集!
著者等紹介
東川篤哉[ヒガシガワトクヤ]
1968年、広島県尾道市生まれ。岡山大学法学部卒。1996年、鮎川哲也編『本格推理』に「中途半端な密室」が初掲載。2002年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa‐One」に選ばれ、『密室の鍵貸します』で長編デビュー。2011年、『謎解きはディナーのあとで』で第8回本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
111
烏賊川市その8。連作短編集。帯にもあるように探偵役は各篇で違い、流平なんて1話しか出て来ない・・・。中身はいつものコミカルで安定。2017/07/12
aquamarine
87
烏賊川市シリーズ8作目。このシリーズの探偵役は必ずしも鵜飼探偵ではなく短編ごとに変わるのも魅力だと思います。もちろん今までのシリーズの登場人物ばかりなのでそれぞれの過去の事件など思い出しながら楽しめました。扱っているのは本来なら重いはずの殺人事件なわけですが、綺麗なユーモアミステリにまとめてしまう作者の凄さを感じます。好みは思わず声を立てて笑った「倉持和哉の二つのアリバイ 」、ラストをかみしめていたら別の絵が浮かんで怖くなった「博士とロボットの不在証明」。そして裏表紙…読後見るとなかなか強烈です。2017/09/03
Moemi
74
烏賊川市シリーズの短編集! 相変わらずゆる〜く読める安定感抜群のユーモアミステリです。 最後のオチに鵜飼探偵や剣崎マイカちゃん共々一本取られた「ゆるキャラはなぜ殺される」とバラバラ死体が出てくるのにあまり深刻そうじゃない「とある密室の始まりと終わり」が好きでした。 ですが鵜飼と流平と朱美の3人が揃っているところを読めなかったのが残念です。 今度は久々に長編をしっかり読みたいなぁ…。 気長に期待しています。2017/06/27
猿吉君
71
烏賊川市8作目、トリック主体でギャグが入っていて読みやすい、東川先生の全てが入っているシリーズの短編集です。①ゆるキャラ編はトリックよりもゆるキャラ達が面白過ぎます、~ウカイにジュース吹きました。②バラバラ死体編はオエッとなりました、あんなこと私は出来ない。③あらるけいいち先生のイラストが可愛いし的を得ている。点数80/100→恐らくずっとこのスタイルなのでしょうが、定番キャラがサザエさん状態なのでもう少し関係が進んでくれる方がファンとしてはありがたいです。2022/11/21
だんじろー
68
まだまだトリックのネタはありますねえ。恐れ入りました。十分楽しませていただきましたよ、はい。懐かしい面々も元気そうで何よりです。あからさまな伏線も読者へのサービスなのですね。これからもリラックスできる軽妙な作品をお願いします。2017/07/16