出版社内容情報
竹吉優輔[タケヨシ ユウスケ]
内容説明
ホームセンター「ユアセルフ」内のペットショップでアルバイトをしている大学生・学人。同期バイトで動物マニアの幸多や、ふたりの教育係で社員の柏木とともに、日々楽しく働いている。ある日、店の常連である小学生・瑠璃の元気がないことに気づいた学人と幸多。瑠璃の笑顔を引き出すために、事務所でお休み中のルリコンゴウインコ、ルリちゃんを売り場にこっそり連れ出す。同じ名前を持つルリちゃんのことを、瑠璃はとても可愛がっていたのだ。しかしルリちゃんは、瑠璃の目の前でとんでもない言葉を言い放ち―。動物愛にあふれる連作コージーミステリ。
著者等紹介
竹吉優輔[タケヨシユウスケ]
1980年茨城県生まれ。二松学舎大学文学部卒業後、東洋大学大学院で日本文学を専攻。茨城の図書館で司書として働くかたわら、小説執筆をつづける。2013年『襲名犯』で第59回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
121
連作短編集。ペットショップで巻き起こる謎を解く。親子関係や恋愛要素もあり~ので面白かった。2016/10/06
みかん🍊
98
ペットショップでバイトする大学生学人、フリーター幸多、教育係の兄貴分柏木、動物をこよなく愛する面々の楽しい職場に起こる謎を解決するライトミステリー、学人と幸多のコンビも良く、動物たちも可愛いく動物の豆知識も知る事が出来てお得な作品、ミステリーとしては早々に結果が判ってしまうので弱いが、それがまた楽しい。狐の話には腹も立つけどほろりとしました、きれい事かもしれませんが全ての動物に幸せになって欲しいです。2017/02/10
papako
71
ずいぶん前に気になって、やっとこさ。楽しかった!あれ、これアンソロジーとかで読んだ?といつくらい既読感があったけど、気のせいみたい。ホームセンターのペットショップで働く学人と幸多。2人で謎を解決したり、人の心配したり、恋に悩んだり。店長の柏木さんもいい感じ。ホフマンさんや瑠璃ちゃん、冬馬さんなど周りの人達も魅力的でした。幸多のお父さん、素敵すぎる。そしてサモエドって暑がりなんだ!あー、楽しかった。作者の他の作品も読んでみたい。2019/06/21
NAO
70
【戌年に犬の本】「ペットファミリー」でバイトをしている大学生南学人周辺には、なんとも個性豊かな人々、そして個性豊かな動物たちが溢れている。アメリカンショートヘア、狐、イモリ、サモエド犬etcといった様々な動物たちと触れ合いながら、動物への様々な思いを抱いている人々と触れ合いながら、学人と幸多という二人のアルバイト店員が少しずつ成長していく物語。心地よい読後感だが、幸多はきっと正社員になるのだろうけれど学人はどうするのだろうと、ちょっと学人のその後が気になったりする。2018/10/06
ぶんこ
58
鹿田さんと同じ考えだったので、読んで良かったです。頭ごなしに決めつけないように気をつけたい。学人君のような人が連れ合いになったら、相手の人は穏やかな日々が過ごせるでしょうね。柏木店長も同じかな。職場の人が尊敬できて、仕事に誇りを持てるのは貴重なので、学人君が卒業後に職場や人に恵まれますように。2016/11/08