出版社内容情報
中場利一[ナカバ リイチ]
内容説明
目先のこと、自分のことしか考えない、愉快でバイオレンスな大人のふるさと、大阪・岸和田。その頂点に君臨し続ける制御不能、全身武器の男、カオルちゃん。一匹狼の彼が街を行けば、犬も猫も機動隊もヤクザも道をあける。そんな環境に育った中学生チュンバは、親友の小鉄と生傷絶えぬスリリングな毎日を楽しんでいる。ある日、カオルちゃんが死んだという情報が流れ、岸和田に衝撃が走る。何が始まるというのか?爆笑!爽快!感涙!伝説の「岸和田少年愚連隊」シリーズ決定版!
著者等紹介
中場利一[ナカバリイチ]
1959年、大阪府岸和田市生まれ。’94年『岸和田少年愚連隊』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shoji
61
帯にこう書かれている。「目先のこと、自分のことしか考えない、愉快でバイオレンスな大人のふるさと、大阪・岸和田。」これだけで充分おもろい。 昭和時代、大阪府警の署員全てが悪徳だったころのお話。 ダンジリ祭りが普通に流血祭りだった街のお話。 筋金入りのヤンキー達が織りなすバイオレンス。どのページも血祭り。 でも、登場人物には哀愁が漂い、情が湧いてくる。 まるで吉本新喜劇。 泉州弁が物語のスパイスになってておもろい!! 楽しく笑いながら読みました。2016/09/06
くみこ
20
笑いながら岸和田シリーズを読んだのはいつだったか。久々の再会です。今となっては、いつの時代のどこの国かと思うほど、有り得ない人と出来事が登場します。昭和の悪しき面や貧困がちらついたりはするものの、暴力もここまでくれば、いっそ清々しいってもんです。「おうコラ!おう!」「カ、カオルちゃんやー!」懐かしかったです。2020/01/19
こうちゃ
16
☆3 殺しても死なない男が死んだ? やんちゃな中学生チュンバとやんちゃのまま大人になった男たちが暮らす町大阪・岸和田。頂点に立つのは全身武器の男カオルちゃん。しかしそのカオルちゃんが死んだという。どうなる岸和田? 岸和田少年愚連隊シリーズ最新刊。著者=チュンバの自伝的小説、ということはカオルちゃんにもモデルが・・・。15年前の映画で演じた竹内力ははまり役だったろうな~。 2016/11/24
なにょう
12
岸和田の70年代の不良少年の話。考えるより先に手が出る。ほんまにこんな人らおったらケーベツするわ。ただ無茶苦茶さに圧倒される。ほんまはめちゃくちゃ悲惨な話だが湿っぽさはまったくない。2019/04/09
れお
11
岸和田少年愚連隊の話が大好きで、大魔神みたいなカオルちゃんの事がいっぱい。肩を叩かれたら脱臼してしまうとか、「ありえん〜」と笑いっぱなしで今回も面白かった?2016/09/26