内容説明
長野オリンピックから18年。今こそ語ろう。あの開会式で何があったのか。ライフル射撃のオリンピック特別訓練員としてモスクワ五輪をめざしていた長野県警所属の神稲貴之。テルアビブ空港乱射事件の被疑者として逮捕され、釈放後、地元の自動車整備工場に勤め、逼塞した生活を送っている荻窪克巳。ふたりの運命は、戦後の混乱期の謎をめぐって、奇妙に交錯し始める―。平和の象徴オリンピックが始まる日、昭和の闇のひとつが、清算されようとしていた。
著者等紹介
遠藤武文[エンドウタケフミ]
1966年、長野県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。2009年、『プリズン・トリック』で第55回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダイ@2019.11.2~一時休止
109
東京オリンピックの話ではなくモスクワ~長野のお話。最後のクライマックス部分があっけない・・・。2016/02/07
takaC
74
内容は若干難解だったが、狙いは理解できた。敢えて言えば、タイトルがセンス良くない。2016/08/28
ナミのママ
64
好きなんです、この作家さん。オリンピック強化選手だった警察官と、テルアビブ空港乱射事件のあと公安に目をつけられている青年。いつもながら地味にこの二人を追っていく作風です。長野五輪に向け、周囲を巻き込んで近づいていく二人。他の方も書いていますが、最後、もう少し読みたかったなと思います。そして続編も読みたいです。2016/02/18
ゆみねこ
60
幻のモスクワオリンピック代表候補だった警察官・神稲と、テルアビブ空港乱射事件の関係者として逮捕歴のある荻窪。二人の人生が交錯し、やがて巡り来る長野オリンピックまでの時の流れ。戦後の闇と平和の象徴オリンピックはどうつながっていくか、興味深く読了しました。主人公の名前が中々脳内で変換されずちょっと読みにくかったです。神稲で「くましろ」、難しい。。2016/04/14
キムトモ
54
オリンピックネタということで読み開始…がっちりサスペンス物でした。それでもフィクションとは言え、長野オリンピックの開催(警備)の様子も垣間見れて面白かったです👍 (ノ-_-)ノ~┻━┻ブラックサンデーを読んだ時の印象。2019/01/16
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