出版社内容情報
火中出産で生まれた三つ子の美少女が揃うとき、また「ヒマツリ」がはじまる──禁断のトリック!気鋭が放つ伝奇本格ミステリ。
内容説明
炎の密室で愛が生む残虐なトリック!三つ子の巫女が揃い、秘祭が復活するとき、残虐で奇怪な事件がふたたび―伝奇本格ミステリの邪道にして王道!
著者等紹介
月原渉[ツキハラワタル]
1978年、神奈川県生まれ。2010年、『太陽が死んだ夜』で第20回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nyanco
62
「太陽が死んだ夜」、「世界が終る灯」など赤毛ものっぽいミステリーを書く方だと思っていたので、今回は伝奇もの?装丁にもそそられて読み始めてみました。三つ子の巫女、火祭り、繰り返される惨劇…何処かで見たような感は否めなかった。月原さんは「謎解き」を主体とするミステリーの方なのだと今回も感じる、それがミステリーの王道なのだと思うのですが、私はそこにいる人たちの心情などの描き方の方がどうしても気になってしまう。続→2015/09/23
らむり
38
ホラーミステリーでした。ミステリー要素の方が濃い気がしました。2015/10/04
momi
36
タイトル表紙にそそられて…。ここは山深き村。三つ子の巫女が揃い「ヒマツリ」が復活する時、15年前の残虐な事件が再び起こる!!宗教やこの村独特のしきたり風習など、間に資料を挟みながら説明されている形式なのだが、とても読みづらい…。妖しげな巫女の雰囲気は出ているが、緊迫感に欠ける。15年前の真相は「悲劇」だけど密室の脱出トリックに納得出来ない…。そんなこと…できるの!?全体的にもっと深く描写されていれば、面白かったはずなのに残念な作品でした。2015/09/01
茉莉花
26
探偵・龍川鉄朗は危篤の親友に懇願され、山深き“ヒマツリ”の村へむかった。母の死の真相を求める彼の娘・緋佐子の後を追って。三つ子の巫女が揃い、秘祭が復活するとき、残虐で奇怪な事件がふたたび…。2021/04/14
igaiga
13
民俗学がらみで面白かったんだけど、ラストがものすごく雑。確かに首なし死体の理由は面白く読みましたが(うげぇってきたけど)、その後のなんというか。せっかく三つ子なのにと。私が難しく考えすぎてしまったせいでそのまんまな内容に「あれ?」と思ってしまった。2016/01/14




