ストールン・チャイルド

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  • サイズ B6判/ページ数 383p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334910433
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

監禁被害に遭った少女は成長し女優となった。数奇な運命と刑事は向き合う。骨太で感動的な警察小説の誕生!

内容説明

1年以上前に起きた老夫婦の連続変死は、架空の司法解剖、目撃証言の封殺といった、いくつもの嘘や怠慢で塗り固められたものだった。不慮の事故で愛妻を失った刑事が独自の捜査に乗りだし、やがて捜査線上にひとりの男が浮上するが…。39年前に米子と横浜で相次いで発生した赤ん坊の連れ去り、そして当時、南米アルゼンチンを支配していた右派軍事政権が遂行した「汚い戦争」と呼ばれる残虐な左翼狩り。それらと老夫婦の死との間には、なんらかの関連があったのか。最後の10ページで驚くべき真実が明らかにされる!

著者等紹介

緒川怜[オガワサトシ]
1957年生まれ。東京外国語大学卒業。2008年、航空パニックと国際謀略を絡ませた『霧のソレア』で第11回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Taka

57
緒川怜2作目。ストールン、これは英訳すると盗まれたという意味。複雑に絡んだ運命の綾がもたらす悲劇的な展開。主人公の外岡という刑事はなかなかいいキャラクター。他の作品にも出てるならぜひ読みたい。2018/09/13

Yuna Ioki☆

46
1280-483-15 緒川怜作品初読み。ストーリーがごちゃごちゃしていて読みにくい。ラストは(゚Д゚)ハァ?って感じ。2015/11/14

万葉語り

37
これでもかとばかりに複雑で入り組んだ話の伏線が最後にきて回収されてすっきり終わる。でも最後に救われた人は誰もいなかったのではないかと思う。政治的、個人的、大義的、あるいは邪な目的により犯された罪は、連鎖を呼びいくつもの犯罪の呼び水になる。最後に刑事と女優の間で交わされた会話に、少しの救いを見た。オススメです。2015/11/01

RIN

29
緒川さんのしつこいぐらい緻密な描写が特徴の作風は好きなのだが、今作はちょっと・・・。風呂敷の広げ過ぎと偶然に頼り過ぎ。警察の不祥事とアルゼンチンとチェンジリングとストールンチャイルドと監禁事件と、思いつくだけでもこの5つは別々の物語でじっくり掘り進めたものを読みたかった気がする。先に凝ったトリックありきでとんでもない"事件”になった本格ミステリみたいになってない?2017/01/22

スノーマン

28
冒頭の交通事故隠しを暴いていく過程はなかなか面白かったのに、物語が進むにつれどんどん尺度の違うスケールがいくつも重なってくるかのような違和感。しかも主人公の外岡の性格に何だか筋が通ってなくて、白けていってしまった。特に最後のほう、怖っていうかキモい?(笑)とはいえ、強引ながらも最後まで読み進めてしまうパワーがあるので、やっぱりなんか惜しい(笑)2016/02/26

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