出版社内容情報
水族館だから見えてくる、「命」と「食」の物語。桂浜水族館内でしか読めない、伝説の絵本となっていた作品。
内容説明
高知県の景勝地・桂浜にある小さな小さな「桂浜水族館」。あるとき、巨大怪魚・アカメの水槽に生き餌として入れられた小さなグレたちは…親子で“生きることと食べること”を語り合うきっかけをくれる傑作絵本。
著者等紹介
スタッフ・ひな[スタッフヒナ]
桂浜水族館勤務7年目。芸術大学で美術を学ぶ。キャラクターを描くのが得意で、お土産ショップ・マリンストアを中心に、館内のイラストやPOP、ポストカードを制作。スタッフブログでは4コマ漫画を投稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッちゃま
13
旅行先(桂浜水族館)にて購入。魚食性の強いアカメの水槽に、生きたままアカメの餌として入れられたグレの若魚グレ坊。「ぼくはたべられてしまうの?」親子で"生きることと食べること"を語り合う…をテーマにした本当に水族館でおきた事を絵本した作品。絵本ゆえに多くの文字で埋め尽くされている訳もなく、故に短く分かりやすい言葉とイラストで紡がれたストーリーの奥をいっぱい考えてみる。歳だけ重ねた自分は下手に知識があるだけに正解じゃなくとも様々な考えが浮かぶけど、それを子供と一緒に考えるなら僕の言葉やか要らないと思いました。2025/05/28
佳月
3
桂浜水族館のスタッフひなさん作。水族館に置かれている冊子に人気が出たことでの書籍化。(待ってた!光文社様ありがとうございます!)アカメの特徴をよく捉えていて、怖い魚(実物はもっと怖い)と可愛らしいグレ坊との物語が、じんわり沁みて、泣きそうになった。実際にあった出来事とは言え、魚に感情移入しないと作れない物語なので、ひなさんは繊細な人なんだろうなぁと思った。そして、絵がとても可愛い!癒されます。2022/05/16