内容説明
凱国の後宮で不正を取り締まる宮正の魏蛍雪は、刑部令の祖父から皇帝の傍仕えを命じられた。大好きな捕り物のために女性武官に扮して後宮に入ってくるというのだ。渋々引き受けた蛍雪だったが、皇帝と対面したその日、早速事件が持ち込まれて…。ワケありコンビが不可解な事件の謎を追う!数々の事件の裏には、後宮の闇が!?中華後宮ミステリー堂々開幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
家での面倒な事情もあって凱国の後宮で不正を取り締まる宮正を務める魏蛍雪。刑部令である祖父から大好きな捕り物をするために後宮で女性武官に扮する皇帝のサポートを命じられる中華後宮ミステリ。渋々引き受けた蛍雪が皇帝・趙燕子の相棒として、呪詛を訴える投げ文、蛇に咬まれて死んだ女嬬、失踪した嬪といった後宮で次々と起こる事件に挑む展開で、事件を追ううちに明らかになってゆく後宮の闇。なかなか個性的な妃嬪もいて、そもそもの原因を思うとこれはこれでどうなんだ・・・とは思いましたけど、彼に振り回される蛍雪も大変ですね(苦笑)2023/08/09
虚と紅羽
10
作者近著を見て貴方様だったか!これならハズレにはならないはず、と読んでみたけど案の定ハズレなわけがなく。普通に安定して読めました。 目の前に人がいるのに堂々と陛下と会話しているようにしか読めないのがちょっとアレだけど。陛下も一人称ずっと朕だったし。絶妙に甘い詰め。2023/12/12
一五
8
後宮の不正を取り締まる宮正の蛍雪が命じられたのは、女性武官に化けた捕り物好きの主上の相手。 後宮 次々問題がおきる。嬉々と動く主上。蛍雪の主上への対しかた 事件の対処。気が合ってきた所で 終。 続くのか?2024/06/06
ヒロ
5
女官と身分を隠した高貴な方がバディとなって後宮内の謎を解く。よくあるパターンとは思う。高貴な方が宦官じゃなくて武官とはいえ女装しているところがミソか。話自体は悪くないので続編あってもいいかも。桑名本32023/10/31
色素薄い系
3
こういう作品には珍しく文字数かかなりあった作品だったように思う。後宮での事件を追う中で見えてきたラスボスの目的というか事件を手引した理由が子供じみてたなぁという気がしたのでそこら辺はもう少し頑張って欲しかった。あとせっかく変装してるのに一人称が「朕」のままじゃもし誰かに聞かれた時変装の意味が全く無くなるのではとも…そしてこれは個人的希望なんだけど中華系は名前の読み方分からなくなることが多いから毎回必ずルビ振って欲しい。2023/10/26