内容説明
幕政改革に邁進しようとする八代将軍・徳川吉宗の先兵として奔走する惣目付の水城聡四郎。「江戸城の頭脳」である奥右筆、徒目付、そして、「江戸城の監察」目付と手を入れようとしたが、逆に「陰謀」を仕掛けられてしまう。これまで通りの行いで、なぜか聡四郎に謹慎が言い渡されたのだ―。人気作家・上田秀人二〇〇冊目となる記念碑的作品。人気の「惣目付」シリーズ第五弾。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。’97年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年、『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年版「この時代小説がすごい!」文庫書き下ろし部門作家ランキング第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
63
一放流の遣いてで惣目付の水城聡四郎の活躍の物語です。聡四郎が遣う一放流は、戦場で鎧武者を兜ごと唐竹割にするために編み出された剣法です。八代将軍徳川吉宗から惣目付を命じられる。これは老中をはじめ全ての者を取り締まることができる権限です。改革を行う吉宗は、聡四郎を使って従来の権威と慣例を打破していきます。2023/06/27
蕭白
7
サクサクっと読了しました。早く続きが読みたいですね。2023/06/22
水無月十六(ニール・フィレル)
5
シリーズ初読。八代将軍徳川吉宗の元で惣目付として働く水城聡四郎。幕政改革に取り組もうとしていた矢先自身に謹慎が言い渡されてしまい……。読んでから間が経ってしまったせいで内容をあまり覚えていなかったのだが、どうも他の方の感想を読んでいると話自体もそこまで進んでいないパートらしい。人称?としてよく出てくる「躬」の読み方がわからず、調べても馴染みがなさすぎて違和感が拭えないまま読み終えた。2023/08/22
ばるたん
3
吉宗の城内改革は観察目付との攻防となるが、相変わらず矛先は吉宗ではなく総四郎に。次号へ。。2024/11/03
えむ
3
聡四郎には身内以外は敵だらけ。目付なんぞ、敵ではなかった。2023/11/25