内容説明
京都の人権派事務所から東京の大手法律事務所に移籍してきた新米弁護士・成瀬歌義。武者修行と意気込んでいたが、勝手の違うことばかりで、熱意は空回り。依頼人には嫌われ、挙げ句の果てに関西弁がよくない、とまで言われてしまう。持ち込まれる案件も一風変わったものばかりで…。青年弁護士の奮闘と葛藤、そして成長を描く傑作青春ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
16
手持ちの本を読み終わって、急遽本屋さんで買ったので事前情報なし。パラパラ見て単発の連作短編集だと思って読んだら、どうも主人公の学生時代の話もあるらしい。ということで、主人公の新米弁護士・成瀬歌義には遠距離恋愛(アメリカ)中の彼女がいるらしいのだが、ちょっとどの程度の関係性なのかが分からなくて戸惑ってしまった。肝心の、それぞれの事件については、ちょっと切ない系の話が多いけれど、読後感はとても良い。2025/04/17
ちゃも
16
弁護士さんの話だけど、堅苦しくない身近な小さな謎を解く、みたいな感じです(´∀`*)親権やいじめ、相続、離婚などの依頼の中の、何故?をさがしていく、歌やんの成長物語でもあります。 ちょっとこじつけ?的な部分もありましたが、楽しく読めました(*^ω^) 浅間時先生とサスケがでてきて、正太郎(ΦωΦ)に会いたくなったわ(*'ω'*)2023/06/22
クキモン
13
浅間寺先生とサスケが登場するとは思いませんでした。京都出身の人権派を目指す若手弁護士が、東京の大手事務所に派遣されて、正義のヒーローの理想だけでは勤まらないプロの弁護士として成長していくストーリー。関西弁に馴染みのない人からすれば、関西弁は人を小馬鹿にしているように聞こえることを知り、少しショックでした。2023/06/19
かえなつ
4
新米弁護士、うたやん。東京の弁護士事務所にきて、経験を積むための武者修行。今までと違った仕事に悩みながらも、弁護士として考え対応するお仕事物語。裁判に行くまでの段取りがうたやんにより丁寧に進められていく所が立派。主人公のうたやん既読の桜さがしにも登場していましたね。2024/04/30
りょう
4
柴田さんのかなり以前の本が、やっと文庫になったらしいです。単行本のときに読んでいたかどうかは、全く記憶がないのですが、新米弁護士歌さんの、悩みや活躍を楽しく読みました。もう、続編が出ることもないのかもしれないけど、その後の歌さん、気になるなあ。2023/07/13