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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
d3
35
単行本「いとまの雪」を文庫化にあたり改題。 忠臣蔵は大好きで、文庫発売を聞きタイトルをうろ覚えのまま書店の検索機にかけるも見つからない。 「?」 タイトルを間違えていた。47ではなく、48だったのだ。 赤穂浪士は四十七士として知られているが、本作では討ち入りに携わった忠義の臣を48人として描いている。 増えた一人は誰なのか。ファンには馴染みの人物である。 前半は、赤穂事件の前日譚、いわばエピソード0で、内蔵助の人柄や赤穂藩の家風がうかがい知れる。普通の人々が覚悟を決めたとき、語り継がれる義が生まれる。2023/06/19
青メダカ
1
面白かったが、これまで読んだ池宮彰一郎の「四十七人の刺客」や大佛次郎の「赤穂浪士」、湯川裕光の「瑤泉院」といった忠臣蔵小説に比べると大石内蔵助の内面の機微が淡白で物足りなさを感じた。忠臣蔵の話を知らない若い人には読みやすくておすすめかもしれない。2024/12/27
たかあき
1
一周廻らずともこのタイトル改変はダサすぎるとは思いつつも、先日のRIZINでファイターが四十七士への憧れを口にしていた事を思いだし、へー海外で忠臣蔵って人気なんだと巻頭の著者の前書きを読むに・・・、それでもタイトルは格好良くは無いかなあ? 内容はいい。伊集院静の文章はキレイが過ぎるという気もするが、北方先生同様に「渇き」で泣かせる系。 たださ、巻末の解説はどうしてもそうなるのだろうが、大石内蔵助からリーダー論を学ぶとか余計が過ぎるよな。いらないよそんなの(笑)と心底思った。2023/05/18