感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茶幸才斎
3
織田信長の拠る本能寺を明智光秀が急襲した擾乱の京を、織田家臣の太田牛一は辛くも脱する。彼が頼ったのは、織田家の重臣でかつての主君、丹羽五郎左衛門長秀であった。大坂城で長秀と再会を果たした彼は、以来、丹羽家中と行動を共にするが、明智を討った後、天下への野心を隠さない羽柴秀吉に迎合するかのような長秀の態度に戸惑う。一体、丹羽長秀の本心は何処にあるのか。信長公記の作者が、深い敬愛の念とともに名君丹羽長秀の生き様を密かに書き綴る。常に端然と在り、部下への労いと思慮と慎みの深い身の振舞いは、まさに理想の上司である。2023/05/24
Y...
3
前に読んだ滝川一益は良かったけど、大田牛一が語る丹羽長秀の本作はつまらなかった。丹羽長秀の心情が分からないからか淡々と話が進んで行くからか面白くないと感じた。2023/05/04
oguogu
2
丹羽長秀を太田牛一の視点で描かれたお話。 私はちょっと合わなかったかな?。丹羽長秀について詳しくないので、どちらかというと幼少の頃からの信長との繋がり、そして別れについての話を楽しみにしていましたが、残念ながら晩年の話が多く、「何を考えているのかよくわからない五郎左」に振り回される周囲の話が多くて、少々出し惜しんでる感が疲れました。ただ、丹羽家が江戸期に加増された話は謎に感じていましたが、面白く書かれていたと思います。2025/04/05
ひまらやん
2
うーん😓 個人的に合わなかったな。終始ひとり語りなので盛り上りがない。でも「佐々木功作品」なのでどこかで盛り上がるのだろうと期待して最後まで読みましたが、全く同じリズムだったので、飽きてしまった😢 著者の他作品はすごく好きだったんどけど、ごめんなさい、これは合わなかった。次回作を楽しみにしています。2023/05/19
よさお
2
これは好みがわかれそうな話しである。ただ丹羽長秀の生涯をたどる話を求める人は、前半で焦れて読むのをやめてしまうだろう。でも、この物語の深意はそれだけどころか、むしろそこにとどまらない。織田一、というタイトルの理由がわかった人だけが、この本を楽しむことができるのだろう。2023/05/05