内容説明
「出ない杭は打たれない」をモットーに生きてきた奏己が、医療事務としてクリニック課へ異動になって三ヶ月あまり。少しずつ部署に馴染んできた頃、完璧なはずの森先生が、あり得ないミスを連発し始めた。どうやらそこには、誰もが陥る「負の罠」が存在していたようで―。心が逃げ場を失ったとき、ちょっと元気になれるヒントの詰まった、お仕事小説!
著者等紹介
藤山素心[フジヤマモトミ]
広島県出身。医師。2017年にホビージャパン主催のHJ文庫大賞(現:HJ小説大賞)で金賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サラダボウル
16
優しい物語。小説のかたちをとっているけれど、医師による、"心を護る"術の指南。主人公は、20代後半の会社員女性。類は友を呼ぶ、ため、私含め私の周りには、こんなに周りに気を遣いながら自己主張せず穏やかな人はいない。サクサク読めて、ふむふむ成程と思う。呼吸法などは実践してみようかな。2024/11/30
座敷童
15
最近心理学を勉強しはじめたのだが、そのせいかとっても分かりやすかった。ここに書かれているようなことこそ、現代社会において必要なことなのではないだろうか。2023/11/15
サクライロ
6
「登校困難も出社困難も、なった人にしか分からない感情がある。あれは決して、登校拒否でも出社拒否でもない。行こうとするのに体は動かず、泣きたくないのに涙が出るものだ。それなのに矢ヶ部さんは体のバネが折れて弾け飛ぶのを覚悟で、寝る前に目覚ましのアラームをセットしている」2023/05/27
まぁいっか
4
自己肯定感を上げるのって難しいよね。 感情、行動、認知、を考えてみよう。2024/10/20
ドットジェピー
4
面白かったです2024/08/19
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- 和書
- 「住む」ための事典