内容説明
札幌の街中でナンパされ、誘拐された久美子の「目の前」で、誘拐犯である浩平が殺された。その犯人も見つからないうちに、久美子の父親が殺されるという第二の事件が起きてしまう。旅行に来て、事件に関わった弁護士・山崎千鶴は、当事者たちに話を聞いていくのだが―。関係者たちが自身の言葉で事件をノートに記す、という形で進む、驚愕の本格ミステリ!
著者等紹介
平石貴樹[ヒライシタカキ]
1948年北海道生まれ。東京大学文学部教授などを歴任し、現在は同大名誉教授。’83年に「虹のカマクーラ」ですばる文学賞を受賞後、推理小説を中心に発表。2016年『松谷警部と三ノ輪の鏡』で本格ミステリ大賞最終候補に。ロジックを重視した作品に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
枝豆大好き
1
伝聞形式で、ある意味日記形式のミステリー イメージしづらくて、なかなか読み進められない本だったな。挫折しかけた本ではあった。2024/06/14
いはらんち
1
全然悪くないんですが、何かちょっと釈然としない感じがしました。2023/03/09
RorD
0
開いて、サロメと一緒で関係者独白形式かよ…となったけど若干違ったからか意外に普通に読めました。淡々とした描写や、昭和で片付けていいのかわからない会話やノリや冗談とか、微妙にエキセントリックな探偵とかぶれないので、共感はしないけど安心感が読み慣れた人にはあると思う。とはいえ、この体裁で破綻なく仕上げてるのはさすがだなあ。絞殺跡はなんか気になるけど。2023/03/03
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