内容説明
バー“森へ抜ける道”の近くで久しぶりの宝石窃盗事件が発生。工藤と山内に不審の目が注がれるなか、酔いどれ推理談義が始まった。例によって散々遠回りしながらもたどり着いた容疑者には“アリバイ崩しの東子”最後の事件にふさわしい鉄壁のアリバイが。そしてヤクドシトリオに隠された仰天必至の秘密とは?笑えて泣ける好評バー・ミステリついに完結!
著者等紹介
鯨統一郎[クジラトウイチロウ]
1998年『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。傑作・怪作・奇作・話題作を連発する、本格界随一のトリック・スター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のぶ
73
長らく楽しんできた「女子大生桜川東子の推理」シリーズも9作目にして完結ですか。今まで楽しませてもらったのでちょっと寂しい。今回は初の長編になっている。バーの近くで宝石窃盗事件が発生。工藤と山内に不審の目が注がれるなか、酔いどれ推理談義が始まった。いつものことながら、事件の推理は脱線の連続。本筋よりもこの脱線の話が楽しめるのだから困ったものだ。70年代のアイドルの話やドラマの話題など、懐かしくてしょうがない。鯨さんには新たなシリーズで楽しませてほしい。舞台は今までどおりバーでお願いします。2023/02/25
マッちゃま
18
アリバイ崩しの東子シリーズ9冊目にして完結編。著者は最初から このストーリーの畳み方を考えていたのだろうか?そう思う位に過去作からのセリフがラストに出てきます。ミステリとしては正直?な部分もありましたが、このラストに全て持っていかれました。ずるいわ(笑)最後に東子らが挑むのは宝石盗難事件における容疑者の選定とアリバイ。夜の捜査会議のはずが話しは脱線につぐ脱線、しかしいつしか話が戻って進んだかと思えばまた脱線。まぁこれが本書の楽しみ方なんでしょうね。また読みたいかと言われたらうなずけないけど読めてよかった。2023/03/17
coco夏ko10角
13
第9弾・最終巻。長く続いたこのシリーズもついに完結。1巻では9話収録だったのが巻が進むにつれて1話ずつ減っていきついに1話のみ長編に。事件は渋谷で宝石強盗が起こり…、そしていつもの雑談。ラストはこのシリーズの終わり方としてしっくりくる。2024/05/14
agtk
5
シリーズ完結。長いシリーズで途中飽きてしまってもう読むのをやめようかと思ったこともあったが、結局最後まで付き合った。最後は長編。内容も楽しめたし、終わりかたもよかった。別の作品と登場人物が重なるところもあるので、また別の形で読めるかな。2023/03/03
ドットジェピー
3
面白かったです。シリーズ完結は寂しくなりますがラストは素晴らしい終わり方だったと思います2024/07/06