内容説明
松の廊下の刃傷沙汰を題材に山村座が真っ先に芝居を掛ける。しかし、千秋楽まであと少しのところで幕府から上演を止めさせられ、作者の伊勢貞九郎は、日本橋川で土佐衛門となって発見される。奉行所は上演取り止めを苦にした自殺とするが、貞九郎と面識のあった宝井其角はどうも納得がいかない…。俳諧師・其角の視点から描く忠臣蔵異聞第三弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京生まれ。’83年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。’88年『絆』で日本推理作家協会賞、’90年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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