内容説明
弓道一筋の高校一年生・篠崎凛は引退した恩師の家で起きた殺人事件を解決に導いたのをきっかけに、「天才弓道美少女」として世間からもてはやされるように。身の回りで起こるちょっとした事件に巻き込まれるたび、凛は葛藤しながらも真摯に向き合っていく。弓道に、友情に―ひたむきに挑み、成長していく爽やかさ満点の青春ミステリー!
著者等紹介
我孫子武丸[アビコタケマル]
1962年兵庫県生まれ。’89年、『8の殺人』で作家デビュー。以降、本格ミステリ、ユーモア小説など多彩な作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
64
タイトル通り弓道部の篠崎凛の弦音の物語。凛の弓道にかける思いや迷いと謎解きを絡めた話のはずだが、後半は青春物語になっている。作者と奥様が弓道をやっているからこういう雰囲気の物語になったのだろう、この作者はこういう作風のものもお書きになるんだという驚きと共に読了。2024/01/02
れもん
39
図書館本。前半(3章)まで読んだところで挫折しかけてたけど、他の読者さんたちのレビュー見て、最後まで読むことができた。前半はミステリー要素強め。弓道を上手く絡めていて、主人公の凜が事件解決!みたいな。後半は弓道の試合、その後、「自分にとって弓道とは?」と、凜が弓道と向き合うストーリーになっていた。後半良かった。『わかる!わかるよ、その気持ち!』と思いながら読み終えた。棚橋先生のような方から指導を受けていた凜が、本当に羨ましい。2024/06/09
よっち
37
中学時代から真摯にひたすら弓道に打ち込んできた高校一年生の少女・篠崎凜が、いつの間にかネットで『天才弓道美少女』と評判になってゆく青春小説。引退した中学時代の恩師の家で起きた殺人事件、同級生が部活を辞める理由、借りた竹弓がなぜなくなったのか、新顧問の指導方針、ライバル登場と弦が切れた理由、そしてTV出演のライバルとの対決など、何かあるたびに巻き込まれて葛藤する真面目な主人公でしたけど、それでも周囲に助けられながらしっかりと向き合い謎を解き明かして見せるその愚直でひたむきな姿勢がなかなか印象的な物語でした。2022/07/13
楊令@
33
弓道部の日常を描く青春物語、初めの方は謎解き(?)要素でミステリー系かと思いきや青春物語という事で楽しく読めました。弓道の奥深い世界が垣間見え機会があれば弓道をしてみたいです。射即人生、凄く良い言葉。弓道に人生を賭けて挑んでいる凛にピッタリの言葉です。読了後はYoutubeやgoogleで弓道について調べてました(興味が湧いてきた)。何か本気で打ち込める物があるのは尊敬出来る。2023/05/17
akio
28
読み終えて、「あぁ、良い本を読めたな」と感じました。古くは武器であり、今はスポーツであり、武道であり…。大いに迷いながら、日々の心の動きと向き合い弓道を邁進する。そんな爽やかなヒロインに魅せられました。不思議な立ち位置の専属カメラマンもいい味です。ラストシーンの思わず溢れ出したその様子に、澄んだ心音を乗せていたに違いない、綺麗な弦音が私にも届いたように思いました。2022/09/27