内容説明
汚職(サンズイ)事件担当の警視庁捜査二課刑事・園崎省吾は、ある大物政治家のあっせん収賄容疑を追っていた。事件の鍵を握る海千山千の秘書・大久保から、彼の元に情報提供の申し出が。だが、約束はすっぽかされ、その間に妻と息子が何者かに轢き逃げされる!さらに園崎に殺人未遂の容疑がかけられて―。園崎と彼を支える仲間たちは巨悪に逆襲できるのか!?
著者等紹介
笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業。2000年、『ビッグブラザーを撃て!』(『暗号―Back‐Door』改題)にて作家デビュー。’01年には『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞した。’03年の『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。2021年11月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドットジェピー
4
面白かったです2022/07/28
hiyu
3
園崎の窮地に駆けつける面々。種々の困難を跳ねのけていく展開をみると、本筋とは異なるのだが、つくづく過去が現在を作り続けているのだと感じる。2023/04/04
007
1
この展開を考えつく作家さんてすごいなぁ…2022/11/03
めだか
0
最後に妻の紗子の意識が戻って何より!事件解決よりもこっちの方が嬉しかった(笑) 警察と国会議員と反社団体の癒着はありがちなストーリーだけど、警視庁刑事が逃亡してまでそれらの悪を追い詰めていく様は意外で面白かったです。後半は読む手が止まらず、久々に興奮しながら読みました。2022/07/28