出版社内容情報
文化三年弥生、江戸を大火が襲う。一方、若い女が殺される事件が続発。皆、頬に金箔が貼られていたーー。 「雪月花」シリーズ第三弾!
内容説明
文化三年弥生、江戸を大火が襲う。浅草の旅篭“雪月花”の女将・里緒は、懇意の南町奉行所定町廻り同心・山川隼人の要請もあり、炊き出しに協力することになった。一方、雪月花の仲居・お栄は、客の力士二人と金色の偽髑髏騒動に出くわす。その後、若い女が殺される事件が続発。里緒と隼人が辿りついた怪事件の真相とは…。「雪月花」シリーズ、充実の第三弾。
著者等紹介
有馬美季子[アリマミキコ]
2016年、『縄のれん福寿』(祥伝社文庫)で時代小説デビュー。2021年、「はないちもんめ」シリーズ、「はたご雪月花」シリーズで、第10回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろしシリーズ賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
78
いやぁ、これをタイトルに持ってくるとは…。文化の江戸の大火、里緒が女将を務める旅籠「雪月花」は幸いにも難を逃れ各所に出来たお救い小屋で炊き出しを始める。それにしても里緒の美しさはどれだけ際立ってるんだって話。女優だと誰だ?とか今回改めて想像した。そして、彼女の推理力が奉行所の同心をも負かすぐらいの冴え。姉妹の幽霊話、人魂の飛ぶ屋敷など妖しい話の中で起こるもっと怪しい話。それがタイトルに繋がる殺人事件。真相が判れば犯人のえげつなさに吐き気さえする。救いは雪月花弁当の美味しそうなこと。お初の成長も微笑ましい。2022/05/19
真理そら
51
登場する料理は相変わらず美味しそう。だが、優雅なシリーズ名、美しいタイトルからは想像もできない殺伐とした事件だったので読後感は良くない。里緒の安楽椅子ではなく帳場探偵ぶりがすごい。2022/05/15
ドナルド@灯れ松明の火
15
もうほとんど同心の隼人はいなくても良い程、里緒の推理が冴えわたる。しかしプロットがなんかえぐい感じがした。2022/06/07
たんぽぽ
13
シリーズ第三弾。金箔を使ったお料理かしら?と読み始めたら、まさかね…!2022/08/19
アボガドみよ
12
タイトルと表紙から、想像もつかない展開で驚きました。2024/11/26
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- 和書
- めぐみ 〈前編〉