出版社内容情報
人呼んで「当確師」。当確率99%とも言われる聖に、新たな依頼が。岳見勇一総理大臣を、その座から引きずり下ろすため奔走する。
内容説明
当確師・聖達磨の元に、総理大臣をその座から引きずり下ろすため、選挙区で落として欲しいというとんでもない依頼が。総理には選挙区内の湖に、日米共同で研究所を作ろうとしているという噂があった。「里山を守って欲しい」と少年に詰め寄られた総理は失言から窮地に陥る。この少年ならば選挙に勝てるが、もちろん少年に被選挙権はない―。人気シリーズ第二弾!!
著者等紹介
真山仁[マヤマジン]
1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収を巡る熱き人間ドラマを描いた小説『ハゲタカ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PEN-F
43
まさに本日に相応しい一冊となりました。頑張れ民主主義! …あと、無理なことは重々承知してはいるのだが…もうちょっとだけ税金を安くしてはくれまいか。2022/07/10
タルシル📖ヨムノスキー
25
当選確率99%を誇る選挙コンサルタント聖達磨が主人公の〝当確師〟シリーズ第二弾。今回の依頼は「現役の総理大臣を選挙区で落選させてほしい」というとんでもないもの。ただし依頼があった時点で誰を擁立するかは決まっていない。とにかくこの物語に出てくる総理大臣、人気はあるけど中身がない。勝手にアメリカ大統領とロケットのエンジンを作るための研究所を作る約束をしたり、小学生からの質問に答えられずに、それについて別の場所で失言したところをマスコミにすっぱ抜かれたり。今回は聖達磨の活躍は少なめ。最後はミステリー的展開に。2022/09/14
Nao Funasoko
20
筋はそうそうに何となく予測ついた。誉少年の設定がよいので映像化するならば前作よりもむしろこちらのほうが面白いなと思いながら読了。2022/07/03
一笑
17
当確師第2弾。といっても、第1弾はドラマで見たので、本としてはこれが一冊目?当確師聖達磨の今回のミッションは長野4区で適当と思われる人を選び、衆議院議員に当選させるというもの。なんとその長野4区の現職議員は現総理大臣。現職の総理大臣に選挙で挑むという無謀なお話です。政治家の嫌らしい部分もいっぱい出てくるけれど、12歳の南方誉君の『総理、どいうか、芦原湖の里山を壊さないでください』という言葉に多くの人が共感し右に左に動き回る。難しいことはわかっているけれど今だけでなく子供達の明日も考える政治家がいるといい。2024/08/22
ライアン
12
話が二転三転して面白かった。それぞれの思惑が絡みあってどうなるかハラハラした。もうちょっと選挙戦の内容、岳見陣営の妨害があるかと思いきやそおこは描かれずあっさり勝っちゃったなと。そこがもう少し見たかったかな。でも健信氏がいろいろ仕組んでいたとは思わなかったな2023/07/27