内容説明
吉原の帰り、死体とおぼしきものを載せた大八車と偶然すれ違った宝井其角。声をかけると、付き添っていた浪人が斬りかかり、其角をかばったなじみの駕篭かきが殺されてしまう。弔いのために、其角は下手人捜しを始めるが…。同じころ、浅野内匠頭による松の大廊下刃傷沙汰で現場にいた茶坊主が行方知れずに…。俳諧師・其角の視点から忠臣蔵の闇と元禄を描く。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京生まれ。’83年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。’88年『絆』で日本推理作家協会賞、’90年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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