出版社内容情報
漁師の娘ナツキは事故で左手の感覚に障害が残ってしまった。ウクレレを通し、雅行と次第に距離を縮めるが……。青春音楽小説第三弾!
内容説明
春先のある日、しおさい楽器店にカスタネットを買いにきた地元の漁師の娘ナツキ。事故で指先に後遺症が残る彼女は、得意の手釣り漁ができず、生活にも困っているらしい。哲也のバンド仲間で開業医の息子シナボンは、彼女のためウクレレを使ったリハビリを考える。音楽が育んだ絆は、やがて温かい奇跡を生み出してゆく!湘南の潮風のように爽やかな大人の青春小説。
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
東京生まれ。明治大学卒業。コピー・ライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
79
シリーズ第3弾。今回は「哲也」のバンド仲間で医者の息子「シナボン」と事故により手先が少し不自由な漁師の娘「ナツキ」が主役。喜多嶋先生の十八番ともいえる青春恋愛ストーリーがド直球で綴られています。もちろん「哲也」と従妹「涼夏」の距離感も少しずつではありますが、着実に縮まってきています。前作に登場した家具職人「匠」さんと孫娘「久美」もちゃっかりレギュラー化しています。話の展開としてはちょっと出来すぎ感は否めませんが、これはこれで素直に受け止めて楽しめたらいいのかなと。懐かしい曲が出てきて嬉しくなりますね。2025/05/30
ヨー
6
凄いよかった2023/07/25
きょん
5
今回は少しストーリー性はあったよね、と思うがやっぱり恥ずかしかった。そして怪我で手の感覚に障害が残った登場人物が、リハビリでウクレレのコードを押さえられたら指の感覚が戻った、というのが、えっ?ホント?と思ってしまったりしてどうも入り込めず。そしてギター演奏について、やたらコード名称が出てくるが、コードから入るとギターは上手くなれないのです。。これは実体験。残りを読むかまた悩み中。2025/05/23
happy3939
2
展開が早くて読みやすい。 どんどん物語に引き込まれる。 海辺、漁師、ギタリスト、ミュージシャンなどが、興味引く要素が絡むのでなおさら。 そして、エリック・クラプトン、スティービーワンダーなど好きな音楽が最高のスパイスになる。 ただし、シリーズ3作目らしい。1作目から読めば良かった。2022/05/20
Hitoshi
2
しおさい楽器店シリーズ3作目、 父が亡くなり、父の後を継いで楽器店をやっているギタリストの牧野哲也、 両親がアメリカへ行ってしまった従妹の涼夏と暮らしている。 そこへ、鐙摺漁港でたこ焼き屋をやっている小沢なつきがカスタネットを買いにくる。 同級生でバンド仲間の医者の子どものシナボンと漁師の陽一郎が絡んでくる。 今回も、元気をもらいました。ちょうど、逗子にSUPに行って、鐙摺漁港や菜島など身近な地名が出てきました。昨年、逗子にハワイアンレストランができました。隣の夢庵や小坪の漁師飯しか行かないって。2022/04/08