出版社内容情報
自分は那須与一の生まれ変わりだと主張する馬喰が登場。「妻はくノ一」の作者による、「望月竜之進」シリーズ第三弾。
内容説明
両国橋に刀を奪う狐が出る。―剣術、三社流の師範・望月竜之進は、亡き父に縁のある江戸の道場主から師範代を頼まれる。しばらくすると、弟子の間に不穏な噂が出回るようになった。そして、竜之進の亡き父が絡む忌わしき過去までが浮かび上がってきた…。シリーズ第三弾の今巻は、弱き者たちを苦しめる「卑劣な悪」に、竜之進が奇想天外な手段で立ち向かう!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。立教大学法学部卒。’92年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞しデビュー。2015年、「耳袋秘帖」シリーズで第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
15
個人的にテンポの良さが好き。強すぎるだけではない竜之介。相変わらず様々なトラブルに巻き込まれつつ、機転と剣術で切り抜けていく姿は爽快。2022/01/28
ひさか
14
2008年4月竹書房刊の厄介引き受け人望月竜之進二天一流の猿から両国橋の狐、小説宝石2015年7月号那須与一の馬、2016年10月号静御前の亀、2017年7月号箱根路の蛍、書き下ろし東照宮の象、の5つの連作短編を2022年1月光文社時代小説文庫から刊行。いつもながらの竜之進の謎解きと立ち回りがあり、収まるところに収まるという予定調和な展開が楽しい。亀がとてつもなく大きいのかと思いましたが、サイズを調べるとまぁこれくらいならいるわなぁと…。面白いです。2022/04/30
Kira
11
図書館本。シリーズ第三弾。軽く読める五篇収録。時代設定が江戸時代初期なので、できたばかりの両国橋の描写を興味深く読んだ。三社流をきわめんとして旅の空にあることの多い望月竜之進だが、ここにきて将来への不安を覚え始めている。シリーズの続きは、まだあるのだろうか。2022/03/08
onakagayowayowa
2
ゆっくり読める感じでした。2022/04/18
つめ
1
この巻にも既読の話が•••。そして新しいお話いまひとつだった。もう少し丁寧に練ってくれたらいいのに。望月竜之進というせっかくの面白いキャラクターを生かしきって!!2022/01/26