出版社内容情報
将軍の毒味役に抜擢された伊吹求馬。そこに、裏の役目を担う話が舞い込んできた。人斬りをすることになるそのお役目に求馬は――。
内容説明
江戸城門番だった伊吹求馬は、老中・秋元但馬守に剣術の腕を認められ、御膳奉行支配同心に抜擢された。日々、唯一無二の鬼役と呼ばれた南雲五郎左衛門の元で修行に明け暮れていたが、そこに、秋元但馬守から裏の密命が下った。伊吹求馬は密命を果たし、修行を乗り越えて、御膳奉行になれるのか。200万部を突破した将軍の毒見役鬼役の矢背家、初代の物語、第二弾!
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸し出す筆致の時代小説を描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
147
伊吹求馬いまだ修行中。なかなか矢背家初代への道は険しくて・・というか修業は始まったばかり。盲目の師匠・南雲がカッコイイ。本作はちょっと長いかなぁが率直な感想(汗)次も読みますけどね。でも本音は、あっちの鬼役シリーズをお願いしたい。2022/03/01
KAZOO
102
鬼役シリーズの先祖の話の2巻目です。赤穂浪士の事件から後の話ですが、三つの事件がからんでいます。全館で母親を失った主人公は、盲目の鬼役の厳しい指導の下で徐々に頭角を現していきます。蟲毒を用いた幻術のような話があったり、赤穂浪士の事件で関係する赤穂の塩や吉良家の遺恨などもあり楽しめました。指導者上が将軍をいさめるために腹を切って次回はいよいよ主人公はお毒味役となっていくのでしょうか2024/09/16
とし
80
鬼役伝二「師匠」。鬼役矢背蔵人助のイメージが強すぎて、初代鬼役修行中の伊吹求馬、これから2代目に引き継ぐまで・・先は長そうですね。2022/06/01
ひさか
22
2021年12月光文社時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。 紫陽花の散る、蠱毒、吉良の亡霊、の3つの連作短編。求馬の鬼役の指南役である盲目の南雲五郎左衛門登場。剣の師匠である慈雲の話もあり、求馬は師匠に恵まれているなぁ。2022/03/31
ぶんぶん
21
【図書館】鬼役伝・二巻目。 それなりに鬼役の世界観はあるが、ストーリーは中途半端。 忠臣蔵の吉良の話もよく判らんし、陰陽師もまた妖術でごまかしている様で。 あの浪人の大群を綱吉の一言で引き上げるかな。 求馬と志乃の物語、どうも空中分解しそうです。 鬼役本伝だけで良いのじゃないかな~それとも、鬼役も書けなくなって来たのかな。 この調子では3巻は期待薄です。2022/03/15