出版社内容情報
大坂に足を運んだ竜之進が出会った猫は、なんとあの淀君が飼っていた猫だった。抱腹絶倒した末に人情が沁みる傑作。
内容説明
独自に編み出した剣術、三社流の師範・望月竜之進は黒田藩の福岡城下にいた。そこで足に怪我を負った竜之進は、温泉療養に行くことにした。その地で、大の男が黒い犬に斬りかかっているのを目にする。しかし、その犬は服部半蔵が飼っていた犬だという…。奇想天外なのに物語に引き込まれホロリとする。風野真知雄だから書けたオリジナル時代小説シリーズ第二弾。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。立教大学法学部卒。’92年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞しデビュー。2015年、「耳袋秘帖」シリーズで第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
16
小説宝石2016年1月号淀殿の猫、4月号宇喜田秀家の鯛、2008年4月竹書房刊の厄介引き受け人望月竜之進二天一流の猿から番町皿屋敷のトカゲ、左甚五郎のガマ、書き下ろし服部半蔵の犬、の5つの連作短編を光文社時代小説文庫から刊行。シリーズ2作目。風野さんお得意の驚きが満載。軽いノリが楽しめます。2022/02/27
サケ太
14
今度は犬か。と思いつつも、話の筋は大きく変わらずトラブルに巻き込まれ対処していく竜之介。前巻よりも齢を重ねつつ、やることは変わらない。安定感が好き。2022/01/06
onakagayowayowa
2
面白かった。最後の話は、どこかで読んだかもしれないな〜。 サラサラと読めて、良かった。2022/06/19
goodchoice
2
五話からなる作品でいずれにもいろいろな生き物が登場する。主人公のややのんびりした感じが楽しめる。2022/02/02
つめ
1
このお話面白いんだけど以前読んだ筋がふたつほど入ってた。焼き直しってやつね。風野先生こういうの多くない?まあ新しいお話がよめるならいいか。そして旧版でも思ったけど表紙で損してる。これじゃあこういうの好む層=おばちゃんは手を出さないよ。 タイトルが固いんだから表紙絵は柔らかくないと。2022/01/24