出版社内容情報
藤兵衛を助ける旗本釜木進一郎、足をひっぱる悪同心。無気味な寺僧や大奥の女たちを配して江戸を舞台にくりひろげる長篇時代推理小説
内容説明
夜釣りに出た船頭と客が、死体になって百本杭に流れ着いた。泳ぎ達者な船頭が溺死したのが腑に落ちず、岡っ引の藤兵衛が水の下を捜してみると、贅沢な誂えの煙管が見つかる。調べを進めるが、同心の川島正三郎から、一件から手を引くように言い渡されてしまい―。将軍家慶の時代を舞台に、出世と賄賂に翻弄された人々を描く、傑作時代推理小説登場!
著者等紹介
松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年北九州市生まれ。様々な職業を経て、朝日新聞西部本社に入社。懸賞小説に応募入選した「西郷札」が直木賞候補となり、’53年に「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。’58年に刊行された『点と線』は、推理小説界に「社会派」の新風を呼び、空前の松本清張ブームを招来した。’92年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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