出版社内容情報
三社流という独自の剣を極める剣客の望月竜之進。その行く手には、さまざまな珍事件がよこたわる。新シリーズ開幕!
内容説明
独自に編み出した剣術、三社流の師範・望月竜之進は、諸国を剣術修行で廻っていた。武蔵国川越城下に入ると、有名な剣豪・宮本武蔵の剣の奥義を会得した猿がいるという話を聞く。はたして、その“剣豪”猿の腕前は、そして、その裏に隠れた陰謀とは…。抱腹絶倒、息を呑む剣戟の末に、ホロリとする、風野真知雄しか書けないオリジナル時代小説シリーズ第一弾。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。立教大学法学部卒。’92年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞しデビュー。2015年、「耳袋秘帖」シリーズで第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
85
奇剣三社流 望月竜之進「宮本武蔵の猿」1巻。シリーズのようですね。第1話~第5話全て副題が、1話・・蛙、2話・・猿、3話・・蚤、4話・・虎、5話・・牛、それにしても面白いですね秘剣三社流、楽しく読みやすいです。2022/03/03
ひさか
15
小説宝石2017年2月号沢庵和尚の蛙、2015年11月号幡随院長兵衛の蚤、2016年7月号武田信玄の牛、2008年4月竹書房刊の厄介引き受け人望月竜之進二天一流の猿から宮本武蔵の猿、由井正雪の虎、の5つの連作短編を2021年11月光文社時代小説文庫から刊行。シリーズ1作目。変人の竜之進の視点とそれを活かした三社流が面白く楽しい。次作が楽しみ。2022/02/26
サケ太
14
題名に惹かれた。独自の剣術を編み出そうとする望月竜之進が様々な人物、動物たちと交流していく。色々な展開があり楽しめた。2021/11/23
goodchoice
4
剣豪と生物というやや無理感もある組み合わせだが、結構なじんでいて楽しめる。2022/02/20
onakagayowayowa
3
読みながら「あれ?コレ読んだかも…」って話が1つ有り、調べたら『厄介引受人 望月竜之進』てタイトルの違う収録作を改稿したものだった〜。それが2話あったけど、1つは、完全に忘れてて楽しく読めました…。 2022/03/05