出版社内容情報
食料も、燃料も、全てを湖に依存する世界。成り立ちはどうなっているのか。読者の年齢を問わない、骨太のファンタジー登場!
内容説明
―世界は全てを湖に依存していた―。選ばれた“潜人”であるセリは、潜水隊を辞め、弟を捜す旅に出ていた。辺境の邑で出会った少年・レンに「待っていた」と言われ驚くが、彼の邑では、湖から油を汲み上げる櫓を直すため、潜人の派遣を要請していたのだという。セリが修理を買って出ると、邑長は三日間の期限を通告した。疑問に思いながらも承知したが―。エブリスタ「次に読みたいファンタジーコンテスト『神様』」大賞受賞作。
著者等紹介
芳納珪[ヨシノケイ]
武蔵野美術大学卒業後、商品企画などに従事し、現在はフリーランスとして活動中。小説投稿サイト「エブリスタ」に掲載された『天ノ狗』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
23
ちょっと想像力のいる作品かもしれません。私はちょっと掴みにくい印象でした。終盤になってのってきたと思ったら終わっちゃった。まだ続きがありそうな感じですね。これからが本番?2022/08/27
よっしー
18
素敵な表紙絵にひかれて、手に取りました。水を忌避しながらも、生活の基礎となる物は水の恵みによってもたらされている不思議な世界。設定が中々飲み込めず、気が付いたら読了という感じでした。不思議な要素が盛り沢山過ぎて、つまり何を伝えたかったんだとなってしまい…ちょっと苦手な作風だったかな。2024/12/24
アカミネ
15
神話のような辺鄙な集落を舞台にした和風ファンタジー。人は湖と生きている、緑の水の中にある油を資源にして。湖は山に囲まれてて人は外側の世界を知らないけど、湖より遥かに広い青い水の存在だけ密かに憧れてる。独特な雰囲気と少ない登場人物達の繊細なやりとりで話はどんどん規模が膨らんでいく。最後なんと純愛物語になっちゃいました。2022/12/26
Riko
1
図書館で借りた2022/01/12
金色
1
セリも周りから見れば「何言ってんのこの人」と思われる。 続きがあってももういいかな。2022/01/04