出版社内容情報
勘定奉行の有田主馬が闇討ちされた。はたして「見えざる敵」の目的とは―。著者が加筆修正した人気シリーズ鬼役初の新装版第2弾!
内容説明
尾張藩が幕府に献上する三千両の「鯖代」が盗まれた。調べが進む中で浮上したのが天保鶺鴒組なる旗本奴。すると、将軍家毒味役矢背蔵人介の家に居候をする宗次郎と天保鶺鴒組との関わりが浮上してきた―。真の下手人は誰なのか。そして、その意図は何なのか。蔵人介の正義の剣が悪を断つ!200万部突破の大人気シリーズ、著者が大幅加筆修正した新装版第二巻。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ。花鳥風月を醸し出す筆致の時代小説を描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
84
早速もう2巻目で、様々な人物がかかわってきます。土地を借りている隣家の旗本から依頼されたどうしようもない息子が居候になります。その人物が巻き込まれた事件を解決していくのですが、この主人公はやはりかなりの使い手ということがわかります。人を切るというのが本当は嫌で狂言のお面などを彫っていくということも人物の複雑な面を見せてくれます。2024/06/01
えみ
47
読みたいと思ったときに読み始めた時代小説だからこそ、より一層面白さを感じている鬼役シリーズ。まだ2巻なのに既に将軍家毒味役・矢背蔵人介の一挙手一投足に眼が離せない。出し惜しみしない正義の剣、揺るがない己の役目への責任、人を簡単に見捨てられない優しさ。一つ欠けたらあっという間にバランスを欠いてしまうような濃縮な「矢背蔵人介」という人物デザインがお見事。放たれる刺客たちを一刀両断に切り捨てる真の強さに惚れ惚れする。下手人を暴き、黒幕の正体を突き止める執念も素敵だ。飽きさせないハラハラな展開に次巻も期待してる。2024/01/27
ともくん
38
再び、修羅道へ足を踏み入れた矢背蔵人介。 修羅への道を歩む運命だったのだろうか。 懊悩しながらも、悪鬼羅刹の如く、ただひたすらに斬り結ぶだけ。2022/09/03
ゴルフ72
12
シリーズも第2巻、蔵人介19年の間毒見役として、鬼役として・・・周りを固める串部も良い!養母志乃、妻幸恵、回を増すごとに面白くなりそうな感じだが、手が飛ぶ?首が飛んだ?血しぶきが・・・ちょいとこの表現には抵抗感あり。2024/06/08
ぴく
6
シリーズ2作目。公方の毒味をする鬼役の主人公が、訳ありの居候のせいで厄介ごとに巻き込まれまくる話でした。前作に比べて戦闘シーンはあっさりしていたような気もするけど、だからこそ飽きずに読める。それにしてもこの居候、はじめはただの放蕩ぼんくら男だと思ってたけど、だんだん哀れに思えて放っておけなくなるのが分かる。不思議な魅力。2023/12/08
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