出版社内容情報
両国米沢町を離れた杢之助。高輪大木戸近くの、泉岳寺門前の木戸番を務めることになった。ここから「高輪編」新シリーズが開幕!
内容説明
己の過去を暴かれるのを恐れ、住み慣れた両国を出た杢之助。能力を見込まれ、高輪大木戸近く、泉岳寺門前町の木戸番小屋に入ることに。木戸番人がひと月不在だった町内では、浪打の仙左という代貸が、与太どもを使って騒ぎを起こしていた。仙左はさらに、田町の薩州蔵屋敷に関わりのある何かを隠しているようで―。還暦近くの杢之助が町を守る。新シリーズ始動!
著者等紹介
喜安幸夫[キヤスユキオ]
1944年生まれ。兵庫県姫路市出身、’98年『台湾の歴史』で第7回日本文芸家クラブノンフィクション賞受賞。2001年『はだしの小源太』『身代わり忠義』などで第30回池内祥三文学奨励賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
47
慌ただしく両国を出た杢さんは泉岳寺門前町の木戸番小屋に入ることに…。縄張りを広げようとしているように見える浪打ちの仙左という代貸しに手を焼く町の人だが仙左は薩州蔵屋敷の様子が気になっている。今回は杢さんの人情裁き的なお話。2021/09/16
goodchoice
1
第三シリーズは場所を泉岳寺門前町に変えてスタート。相変わらず杢之助の一撃が冴える。2021/08/29
あき
0
両国から泉岳寺門前に舞台替え。今まで通り目立たずひっそりを目指すものの、のっけから発覚すれば首が飛ぶ代物と関わりあうことに。新シリーズ冒頭から、事件がデカすぎやしませんか? 主人公をとりまくキャラの造形等は、前のシリーズとあまり変わらないけど、面白いからこれでヨシ。2025/09/14