出版社内容情報
美人若女将の里緒と同心の隼人のロマンスを織り込みつつ、美味しそうな料理や江戸風情溢れる、新時代グルメ小説シリーズ開幕。
内容説明
隅田川を望む旅籠“雪月花”には多くの客が訪れる。両親の死であとを継いだ若女将・里緒のもてなしや料理で人気の出た雪月花を、武蔵国府中の名主が訪れた。金払いもよく上機嫌で宿を出た、その名主が死体で見つかった―。雪月花を訪れた南町奉行所定町廻り同心・山川隼人とともに、若女将の里緒が事件の真相を追う!料理と謎を堪能できる新シリーズ、開幕。
著者等紹介
有馬美季子[アリマミキコ]
2016年、『縄のれん福寿』(祥伝社文庫)で時代小説デビュー。その後、料理屋を切り盛りする女三代がかしましくも事件を解決していく「はないちもんめ」シリーズも好評を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タイ子
89
両親を事故で亡くした里緒が残された旅籠の若女将になって奮闘する新シリーズ。代は変わっても客は引きも切らず。おもてなしにかけてはピカイチ、料理は最高、そして女将が美人ときた。それだけでは小説にならない。おかみさ~ん、事件です!ある土地の名主と名乗る上品な男が客として訪れる。3日連続で彼の元に3人の女性が現れ帰っていく。何用?誰?と思う間もなく、名主が何者かに殺される。そして、探索に訪れた同心・隼人さま。ぽっちゃり型のほのぼの系、大モテの3枚目。謎を解く2人の息もぴったし。料理と甘味、謎と恋の物語、始まり~。2021/06/06
真理そら
62
「はないちもんめ」シリーズの作者の新シリーズ。里緒は両親を亡くして隅田川沿いの旅籠『雪月花』の美しい若女将として頑張っている。里緒の忙しい一日の細かい描写から始まるので(この物語はどんな方向に進むんだろう)と思いつつ読み進んでいたらイケメンではないぽっちゃりタイプなのにやたらと美女にモテモテの同心・山川隼人が登場して推理物へと進んでいく。『雪月花』が御宿かわせみっぽい雰囲気があるように感じた。2021/05/19
むつこ
31
あら、読んでいるようでお初の作家さんのようです。23歳の未婚の女性が家業の旅籠の女将さんとして定町廻り同心と一緒に事件を解決するシリーズ1作目。まー、この女将さんこと、主人公・里緒が美人で料理上手で勘が鋭くて非の打ち所がないので「へー」って感じるが、1作目ということもあり、これからどう展開するか楽しみだ。夜の火の番をする従業員のためにちょっとした夜食を作る里緒の優しさとおいしそうな食べ物がいい。2022/03/16
たんぽぽ
20
美人でセンスも気立てもいい、おまけに料理も上手い旅籠の女将が、安楽椅子探偵よろしく、同心に推理のアドバイス…って、出来過ぎ? 次作からは里緒の両親の死の謎に迫ったりするのかな?2022/01/21
デジ姫
13
同心と旅籠のおかみ、どっちが主人公なのか?出歩かないおかみの推察力は車いすに乗って推理する車いす探偵を思い浮かぶ。次回以降もおかみは旅籠から出ないまま推理を続けるのか?同心が旅籠から奉行所へ通うくらいの不良っぽさがあったほうがおもしろいように思う。2021/09/27
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