出版社内容情報
地元長野、信濃大町観光大使で松本山雅FCの熱心なサポーターでもある新津きよみが、長野愛たっぷりに書き下ろす!!
内容説明
夫の転勤のため長野県松本市に転居した清水真紀は、仕事も決まらず友達もできず、宙ぶらりんな日々を過ごしていた。より松本を知るために参加した「移住希望者のための説明会」がきっかけで友人ができ、東京で行方不明になった飼い猫が松本で発見された「茶トラ失踪事件」など、いくつかの“日常の謎”に挑むことに。松本の魅力たっぷりのミステリー!
著者等紹介
新津きよみ[ニイツキヨミ]
長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行代理店勤務などを経て、1988年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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みかん🍊
109
夫の転勤で仕事を辞め松本に住むことになった真紀は松本を良く知る為に移住者希望のための説明会に参加してみる、そこで体験談を語った3組の一人が東京から逃げて松本で見つかった猫の「茶トラ失踪事件」を発端に移住を決意したと聞き自分でも謎を解こうと思う、4組の家族が交差しつつミステリー色もあり松本の風情が描かれた作品,、何度か行った事のあるのでいい街だな住んでみたいと思える。寒いから住まないが(笑)また行ってみたい。2021/05/12
sayuri
93
日常の謎を絡めながら、長野県松本市の魅力を余すことなくアピールしたご当地小説。8年前に北アルプス、大天井岳で遭難したはずの息子が帰って来た。しかしその男は年齢的にも全くの別人。果たしてその男の正体は…。東京都北区赤羽で行方不明になった茶トラのオス猫が松本市で見つかった。一体、230キロも離れた場所にどうやって辿り着いたのか…。どの謎も蓋を開ければ、どうという事もない真相で、なんとなく肩すかし感が拭えない。リーダビリティは高く、松本市に旅してみたくはなるものの、ミステリーを期待して読むと物足りなさが残る。 2021/05/16
相田うえお
89
★★☆☆☆21092【ただいまつもとの事件簿 (新津きよみさん)】初読み作家さん。長野県松本市がメイン舞台。東京都赤羽でいなくなった猫が松本で保護されたけど、なぜそんなに離れた場所で見つかったの?そんな謎を追っているうちに...。ま、普通の人なら、そんな巷に転がってる日常の謎なんて謎とすら思わないし、その場限りの事。自分と関係ない事をよくぞそこまで調べますよね。読んでて気になったのは、登場人物の女性、捜査?の際に簡単に嘘を言えてしまう事。冗談でならいいけど、これは引っかかるなぁ。2021/09/20
ゆのん
73
読んでいて強く思ったのは『私も松本に住みたいっ!』という事。何て魅力的な所なんだろう。作者は信濃大町観光大使を10年近く務めているとの事。なるほど、魅力が十二分に伝わってくる。そんな素敵な場所を舞台に日常ミステリーが展開される。様々な理由で松本へ移住した様々な背景の女性達の感情が紙面から溢れてくる。今すぐの移住は無理だとしてもコロナが落ち着いたら是非とも訪れてみたい。2021/04/28
どぶねずみ
49
来月に松本に日帰り旅行に行くので、松本を舞台にした小説を捜してみた。本書はスパイスのあまり利いていない緩~いミステリー系小説。収録された物語は猫がいなくなった原因を調べたり、かなり年老いたお婆さんの一人旅だったりと、日常に起こりうる出来事が中心で、さらりと読める内容。これを読んで松本市の住み心地の良さが伝わってきたし、新宿から特急で2時間半、意外と近いんだなぁと感じた。もちろん、町の顔である松本城もしっかり登場する。漆黒の松本城を見るのが楽しみだ。2024/02/15