内容説明
美月が比羅夫駅のコテージのオーナーになって、そろそろ半年。お客さんが少ない三月は交代で休みを取る時期だ。コックの亮が不在のその日、天候の影響で肉も魚も届かなくなってしまう。亮の兄の健太郎の手配でやってきたのは、自ら仕留めたエゾシカの肉を担いだ美女だった―。新米コテージ・オーナーの夢いっぱいの北海道ライフを描く痛快シリーズ第二弾。
著者等紹介
豊田巧[トヨダタクミ]
1967年大阪府生まれ。ゲームメーカーで電車運転ゲームなどの宣伝プロデューサーを務めるかたわら、2009年『鉄子のDNA』(小学館101新書)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
210
シリーズ化されました。前半はコテージ比羅夫での話。後半は親友の七海と道東の旅の話。タイトルが『駅に泊まろう』というタイトルだけに、コテージ比羅夫でのすったもんだの話が多い方が良かったけど、冬はめったに客は来ないよね。鉄道に詳しくないから、100系とかキハ54形とか専門的なことはわからないけど、北海道を存分に堪能できる楽しさで、今作は道東に行った気持ちになる。駅弁が無性に食べたくなった。美月の家族も登場したし、新たな登場人物も加わり続刊ありそう。電車の旅もいいねと思う。2021/03/19
おしゃべりメガネ
135
まさかまさかの続編が出るとはと驚き、嬉しくなりながらイッキに読了でした。比羅夫の駅コテージのオーナーとなった「美月」のその後で、前作から1年も経っていませんが、彼女なりに成長してる姿がたくましかったです。前半は比羅夫での話で、エゾシカ料理をメインに綴られているのがニンマリしてしまいます。後半は友人「七海」との道東旅行が綴られており、こちらはこちらで道東に長い間住んでいた私には、これまたニンマリする描写が多々ありページを捲る手が止まりませんでした。いつか本作にてぜひ道北、最北端の旅も書いてほしいですね。2021/03/20
machi☺︎︎゛
122
前巻が面白くて続けて2巻目。今回も美味しそうな料理がたくさん出てきて北海道に行った気分で満足(๑´ڡ`๑)今回はお客さんの少ない3月にコックの亮と交代でとるお休みの話がメインで、美月は友達の七海と北海道内を旅する事に。七海は新幹線アテンダントという仕事をしていて色々と悩みも抱えてる様子で、、、。そんな旅で美月が感じた事、当たり前って思っている事こそ、大事にしなきゃいけない事。確かに!当たり前を当たり前と思わないでおこうと思った。2022/05/17
モルク
107
北海道比羅夫駅に実在するコテージを舞台にしたシリーズ第2弾。暇になる3月に唯一の従業員コックの亮と交代で休みをとることになったオーナー美月。亮の不在の間食材が届かないという窮地を救ったジビエ料理、そして突然やって来た父。後半は親友との道東旅行。憧れて好きな仕事についた親友だがそれ故の悩みも…それに希望を与える旅先での偶然の出会い。先日訪れた店にエゾシカのステーキがあった。すごく惹かれたが結局挑戦できなかった。あぁ、この本を先に読んでおけば絶対食べたのに…残念!2024/07/07
みかん🍊
102
駅へ泊まろうシリーズ2作目、駅中にあるコテージのオーナーになって半年、今回はジビエ料理と離れていた実母、そして遅れた冬休みに鉄っちゃんの親友と二人で道東を列車旅、札幌から最東端の駅東根室までグーグルマップを見ながら二人と一緒に旅しました、鉄道旅いいですね、いつか本当に行ってみたい。2021/04/16